◆◇夏休み函館紀行◇◆
母娘函館観光旅行記
イカの釣り堀は朝市の建物のほぼ中央にあった。
受け付けは屋内にあるのが違和感を感じる、まるでお祭りの露店のような作り。
本日の値段 890円(調理込み)。
イカの持ち帰りはできないと書いてあるので、とにかく釣ってその場で食べろとこういうわけだ。
大きな長丸型の水槽では大量のイカがぐるぐる水流とともに回っている。
思ったより並んでいて、大人のペアも一組いたが、残りは全部小学生ぐらいの子供だった。
イカ釣りの注意事項として「イカがすみ・水などを吐きますので、注意してください」と張り紙がある。
馬鹿にしてはいけない。
本当に釣り上げられたイカは、碇の如く足を丸めて独楽のように凄い勢いで回転しながら水を吐くのだ。
油断していると水鉄砲攻撃をまともに喰らう。
流石に水槽に移されて時間が経っているせいか墨を吐く奴はいなかったが、何しろ回転しながら攻撃してくるので360度安全エリアは無い。
店のおばちゃんは水中で針は振り回さないようにしてイカのエンペラに引っ掛けろと指導するが、小さい子になるとなかなか上手くいかないこともある。
見ているとおかしなもので、小学生中学年ぐらいの兄と低学年ぐらいの妹がいたが、兄は自分が釣った後、妹に教えてやろうとして手出ししすぎて結局二尾とも兄が釣っちゃったり、帰省中なのかおじいちゃんが孫と釣りに来て、こうしろこうしろと孫に手出しするあまり、孫が切れて「自分にやらせて」と叫んだり。
イカ釣りのおばちゃんは毎日これ、見てるんだろうな。