2.市電1日乗車券と市電・バス共通1日券とどちらがお得?
湯の川温泉まるせんから、路面電車の湯の川温泉駅まで徒歩約20分ぐらい。
駅よりバス停の方が近いのだが、一昨日時間を合わせるのに苦労したように、バスは本数が少ないのだ。
人しか渡れない細い橋を渡ってひと気の無い川沿いの道を昨夜とは逆に歩く。
道の向かいに足湯のある湯の川温泉駅に到着したのは10時半ぐらい。函館駅方面の路面電車はすぐにやってきた。
釈然としなかったのでバスの座席に戻ってからスマホを起動した。
まずバスの時刻表を検索する。
出てきたのは今朝、自分がまるせんを出るときに確認した函館市観光案内所で貰ったのと同じ内容のものだった。
眉間にしわが寄る。
何度数えても路線バスの本数は一日5本だった。
しかも午後の便は5時20分に函館駅前を出る一本だけ。
どう考えても飛行機の運航に合わせて走らせているという時刻表には見えない。
確かにこの5時20分のバスに乗れば、6時少し前に函館空港に到着する。
函館空港には6時半頃に入ろうと思っていたから使えないというほどではないが・・・。
手元の市電・バス共通一日券に目を落とす。
勢いに押されて買っちゃったけど・・・
やっぱり釈然としないのは性に合わない。
私は次の停車で立ち上がって再び運転手の後ろに行った。
「あのう・・・やっぱり不安があるのでバスとの共通券を市電だけの共通券と変えてもらうわけにはいかないでしょうか」
運転手はまだ勧めたいようで、五稜郭方面から空港に向かう「とびっこ」という路線も使えるよと言ってくるが、もう五稜郭に行く予定は無い。
すると、近くに立っていたメガネのお兄さんが、
「空港に行く路線バスは本数が少なくて不便だから、みんな直行のシャトルバスを使うよ。料金も変わらないからシャトルバスを使った方がいい」と助け舟を出してくれた。
運転手はそれを聞いてしょうがないなぁというように共通一日券を勧めるのをやめた。
共通一日券はすぐに市電専用一日券と取り換えて差額は返却してもらえた。
三人分で3,000円⇒1,800円になった。
運転手は別に感じの悪い人ではなく、会社に共通券を勧めるよう教育されてそのまま行動しているように見えた。
でも大荷物を持った観光客に片っ端から共通券を勧めると、絶対いつかトラブルになるような気がする。
なんたって一日5便、中でも午後はたったの1便じゃあねぇ。
対するシャトルバスの方は1日28便走らせている。1時間に2~3本のペースだ。
後から考えると、二日前に買って結局無駄になったバスカードもあったわけだし、本当に共通一日券を買わなくて正解だった。
午後のたった一本の便がそれほど予定時間と離れていないのに不安があった理由は、もしそのバスに乗り遅れたら後のバスがもう無いというものだ。
それに対してシャトルバスならば、5時20分以降で飛行機に間に合う便が4本もある。
これが精神的なゆとりを産む。
本数の少ないバスでハラハラさせられるのは、もう
長崎旅行の時に心底懲りている。