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親子ダイビング紀行



ヘロン島 3




 朝起きると前日と違い風の音がしない!
 これはもしかしてとすぐに部屋の前の海を見に行く。
 波がない!! やった潜れるぞ!
 早速マリンセンターの黒板に名前を記入に行く。
 マリンセンターには昨日お世話になったダイブマスターがいた。一応波の確認をすると大丈夫との事。
 しかし、疲れもあるので今日は2本目だけを予約し、朝はゆっくりし(息子はまだ爆睡中)午後はシュノーケルに行くことにする。 

 朝食後、ダイビングまで時間があるので島を散策する。
 何処から見ても本当にきれいな海だった。
 この島では干潮のときにリーフウォークができる。珊瑚の上を歩くのだ。
 もちろん靴、杖?、あと大きな箱の底にガラスが付いて物(表現が下手でごめんなさい)を貸してくれる。
 これで海を見ると結構小さなものまで良く見えるようで、お年寄りが二人その箱を持ってリーフの上にいた。 





 マリーナに行くと昨日一緒だった人何人かいた。
 そしてポイントへ。
 波さえなければ大丈夫な私。無事潜行し、水中散歩。
 GBRは本当に魚の種類が多くてきれいだ。
 でも海がめがいない!
 私はこのまま会えずに終わるのかしら??
 その時息子が岩場を指差すので見てみたが、何もいない。ダイブマスターが移動し始めたのでそちらに行こうとすると息子が手を引っ張り、又同じ岩場を指差す。
 何かいるのかな? と、もっと近づいてみるといました海がめが!!
 岩の色と同じような色のため気がつかなかったのだ。
 夢中で写真を撮った。
 よかった! 





 船に上がると早速息子が一言『人が教えてやってるのに気がつかないんだから!
 でも海がめ、海がめって母さんがうるさかったからわざわざ追いかけてあげたんだから感謝してよ!』
 素直に『有難うございます』と答えると 『今日は4本までいいよね?』とコーラ&スプライトの1日の制限本数のアップを要求してきた。炭酸の飲みすぎは良くないからと1日2本までにしてあったけど・・・あーあ仕方ないか・・・





 昼食後シュノーケルのベストポイントと教えてもらったシャークベイへ行く。
 リゾートからみると島の反対側にあたる。
 二人ともスーツを着て、シュノーケル用品、水中撮影用品を持って(結構重い)テクテクと歩いていった。
 ところがここで一つ重大なミスをした。潮を考えていなかったのだ。
 ヘロン島では夕食時のテーブルに翌日のアクティビティーの予定時刻表が置いてある。 そこに干潮と満潮の時間も書いてある。
 干潮時には島の周りの潮が引くので、リーフウォークができ、満潮時にはその珊瑚の上をシュノーケルできるのだ。
 ところが今は干潮時だったのだ。潮が引いている・・・
 二人でスーツを着て海に入ってみたが、水は膝までもなかった。
 もちろん文句の超攻撃!! ひたすら謝るしかない。
 『だって・・・ えーん! ごめんなさい』
 でもここまできて海に入らないのも癪に障るし、マスクを付け、フィンを持って海へ。
 10分ぐらい沖へ歩いてみたが、まだ水は膝より浅い。
 途中から息子は海底の砂地にお腹をするようにしながらシュノーケルを始めていた。
 『ねえお腹や足が底に着いてるんじゃないの?』
 『大丈夫だよ。 それに珊瑚の間に一杯小さな魚がいるよ』
 『えー! 上からじゃ見えないよ』
 『母さんもやってみればわかるよ』
 息子に勧められるままに浅ーい海でシュノーケル。
 ところが息子の言うとおり珊瑚の周りにたくさん魚がいる。
 すごーい! 二人で珊瑚の間の砂地にお腹をこするようにシュノーケルしながらビーチまで戻った。




ヘロン島 4へ続く・・・

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