ヘロン島 1
ヘロン島は1周徒歩で歩いても30分ぐらいの小さな島。
ヘリポートにスタッフが二人お出迎え、荷物はその内の一人に預け、もう一人がレセプションへ案内してくれた。
私の当てにならない英語力と手振り身振りで説明等を聞く。
最後に日本語の説明書をくれた。
初めからこれにそって説明してくれたほうがわかりやすいのに・・・
そして部屋へ。ここにはいろいろなタイプの部屋がある。
本当はバスタブの付いたポイントスイート(定員2人)またはビーチハウス(定員3人)という部屋に泊まりたかった。(10歳以上との年齢制限のある部屋)
ただこの旅行の計画を立てた時には甥もこのヘロン島から合流することになっており、定員に問題のあるポイントスイートは除外し、ビーチハウスをお願いしてみたが、なんせ一部屋しかないタイプ。8ヶ月も前なのにすでに予約が入っているとの事。
それでバスタブをあきらめヘロンスイートを予約しておいた。
ヘロンスイートは二階建てで、各棟4部屋づつ。雰囲気的には以前行った沖縄のオクマリゾートに似てるかな?
ただしヘロン島には鍵がない。室内から掛ける事は可能だが、外からの鍵はない。
マリンアクティビティーを楽しむ時にいちいち鍵を持ち歩かなくてもいいようにとの配慮だそうだ。
どうせ島なんだし・・・しかし息子はひたすら『物騒だ!』と怒っている。
『いいじゃないの、こういうことができるだけ平和な島なんだから』
料金は3食込みでレストランも1軒。
朝昼はビュッフェで夜はシルキーと同じように3つぐらいの中から選ぶ。
ただし土曜日の夜はシーフードビュッフェ。
荷物の整理をしてまずはマリンセンターへ翌日のダイビングの予約をする。
当日でもいいのだが、いろいろな手続きを英語でしなくてはならないし、レンタル品のサイズ合わせもあるから時間がかかるだろうと前日のうちに。
息子はまだ13歳。
いくら私よりダイビングの本数が多かろうとランクが上であろうと、15歳以下のダイバーにはいろいろ制限もある。
もちろん大人同伴でしか潜れないし、最大深度の制限も大人より浅い。
部屋に戻るととうとう始まったしまったおやんちゃが・・・ホームステイ、プロペラ機、ヘリとストレスが続いた為まずはいつものようにベットで足をバタバタとされながら『おらと遊べ!!』から始まる。
『いくつになったの!!』
遊ぶといってもトランプか花札。トランプだと二人では面白いゲームが少ないので必然と花札が多くなる。
が彼は弱い。おまけに自分が2回連続勝ってからでないと終わらせてくれない。
また早く終わりたいからとワザとらしく負けるのもダメ。何故かバレル。
ゆうに2時間以上付き合わされた。
この間『コーラが欲しい、お菓子が欲しい・・・・』と言いながら・・・もう、いい加減にしなさいよね!!
翌朝は8時15分までにマリーナに行かなくてはならないので夕食後は早々に休んだ。
朝食後用意を済ませ、支度を整えてマリーナへ行く。
十数人のダイバーとスタッフが3人いた。私のバディはもちろん息子。
でもお互いナビに自信がないのでダイブマスターの後を付いていくことにしていた。
ポイントまでは非常に近く、酔うことはない。 しかし波があった。 もちろん大したことはない。 が、ボートから水に入り、一度水面でレギュを外して深呼吸をしなくては潜れない私にはこの程度の波でも少々不安があった。
案の定水に入ったものの波のため深呼吸ができず、ギブアップ。
息子をダイブマスターに任せ、一人船の上で落ち込む。
スタッフの人が、チョコレートケーキとフルーツを持ってきて慰めてくれるが、中々立ち直れない。聞くと『今日と明日は少々波があるが、月曜日になったら鏡のような水面になると思う』との事。
『えー!! 私は月曜日にはここを出発するんだから無理じゃない!! どうしよう? 私は何のためにヘロン島へ来たの?』
しばらくすると息子たちが戻ってきた。
『すごーく大きな海がめがいたよ』 と嬉しそうに報告。
何か滅茶苦茶悔しい・・・
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