** ケアンズと森とビーチの休日 **
2時頃、キッズミールが運ばれてきた。
マカロニグラタンとパンとサラダ。
行きの便では夜中だったからほとんど食べられなかった子どもたちも帰りは結構食べる。
15分ぐらい遅れて大人の食事も配られた。
ビーフを頼んだので飲み物は赤ワインにした。
やがて窓の下にパプアニューギニアが見えてくる。
眼下の珊瑚礁の海と緑豊かな山地を眺めて「パプアニューギニアも行ってみたいな」と呟く私に、「パプアニューギニアなんて簡単に行かれるわけないだろ。そもそも公用語は何語なんだよ」と現実的なパパ。
私は機内では映画も楽しみにしていた。
えーと、この便で上映されるのはキャメロン・ディアスの「ホリディ」とウィル・スミスの「幸せのちから」。
どっちもスペクタクルな巨編とかではなくて、俳優はともかくストーリーは日常的な感じ。いまいち乗れないかも。
しかもなかなか映画は始まらない。
スクリーンに映っているのはカナダの会社が製作したドッキリカメラ番組。
ところがこのドッキリカメラ、日本人はほとんど見ていないのだが、機内少数のオージーには大受けだった。
私たちの席の正面もたまたまオージー男性二人だったが、この二人、ドッキリカメラを見ながら座席が揺れるほど大笑い。
パパも何がそんなに可笑しいのかとヘッドホンをつけた。
でもってやっぱり声を上げて大笑い。
「こんな面白い番組をやっていたなんて知らなかった」
「・・・帰路では毎回上映してるけど」
まったく前の席のオージーも、隣の席のパパも、品のない場面になると特に受けるんだから、もう。