** ケアンズと森とビーチの休日 **
子どもたちは夢中になった。
三人で砂浜を探しカニを掘り起こしてはバケツに集めた。
最初はカナはなかなか見つけられずにいたが、コツが判ると簡単だった。
黒いところを見つけたらその周りの砂ごとざっくり手ですくい取るとカニがいる。
もたもたしていると飛び降りて逃げてしまう。捕まえるときは迅速に。
Bちゃんは手を使わずにまず足先で砂を蹴り上げる。するとカニが逃げ出すのでそれを捕まえる。最初から手を突っ込むより手が汚れなくて済む。
ビーチには面白いほどカニがいた。
バケツにはどんどんカニが溜まった。
私とパパはプールサイドのオフィスに行ってロラリーにチェックアウトの精算をしてもらったが、そうしている間もずっと三人の子どもたちはカニ探しに夢中になっていた。
最後にカニを洗って数えた。
なんと100匹以上いた。
数えた後は波打ち際で逃がしてやった。
カニたちはもそもそと砂の中に潜っていった。
こんなに楽しい遊びを教えてくれてありがとうBちゃん。
うちの子どもたちと一緒に遊んでくれてありがとうBちゃん。
砂浜の小さなカニを捕まえるにはまず上段右のような砂の色が変わっているところを見つける。そしてそこを掘るとカニが出てくるので摘んでバケツに入れる。
「パパもやっと憧れのキャッチアクラブができたね」
「キャッチアクラブだぁ~~、あのまめつぶみたいなカニが~。絶対俺がイメージしていたのと違うぞ」
まあいいじゃん。
ちなみにこれは罠を仕掛けて捉えるわけではないから、正確には「キャッチ」ではなく「ハント」だが、その辺のツッコミはご容赦を。