どうせならと隣のエンバイロメント・インフォメーションセンターにも寄った。
入って右手にビデオを流している部屋があり椅子が並んでいた。
一休みを兼ねて椅子に座る。
流れているビデオはカソワリーに関するものだった。カソワリーの子供や飼育されているカソワリーに餌をやったりする様子が写っている。
「カナたちもカソワリーに餌をあげたことがあるよ。覚えている?」
「そうそう、レナがこわーいって言ったんだよね」
二人はそのときのことを実際に覚えているわけではなく、そのときに撮影した動画を何度も再生しているのでそれを覚えている。
【
カソワリー餌付けの動画 ハートレーズ・クロコダイルアドベンチャーズにて撮影】
ビデオの映像が一巡したので今度は反対側にある部屋の中に入った。
こちらはパネルやジオラマで判りやすくこの辺りの自然環境と野生生物について展示してある。
図鑑や写真集、子供向けの塗り絵やパズル、筆記用具なども準備されている。
この近くで実際に目撃されたカソワリーの写真やその他の野生生物のスナップなども展示してあって大人でも楽しめるようになっている。
ところでビジターセンターとエンバイロセンターの間には人の背丈より高いカソワリーの像があった。
もちろんウォンガリングビーチのショッピングプラザ前にあるものよりずっと小さいが。
ところがこのインフォメーションセンターのカソワリー、可哀想に首がぽっきり折れて無くなっていた。
「前に来たときはちゃんと顔があったよ」とカナとレナ。
うーん・・・やっぱりあれだろ、サイクロン。
「でも顔が取れちゃったならちゃんと直せばいいのに」とカナ。「直さないならあそこに置きっぱなしにしないでしまえばいいのに」
もっともな意見だね。
帰りは
ミッションビーチのメインストリートで食事をすることも考えたが、朝ご飯が遅かったこともあり、みんなあまりお腹が空いていなかった。ウォンガリンガに帰って何かつまむことにしよう。
何だか今日も一昨日同様、何をするでもない日になりそうな予感。