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22.ヒンチンブルック島を離れて




 




 フェリーには私たちの他、マクシラで降りていった女性や、ヒンチンブルックアイランド・ワイルダーネスロッジに宿泊して帰るお客さんも乗っていた。
 赤ちゃん連れの一家も。
 宿泊者の荷物にはロッジのタグがくくりつけられていて、タグのマークも可愛いジュゴンの親子。
 フェリーが桟橋を離れると桟橋に立っているロッジやレストランのスタッフたちが手を振って見送ってくれた。
 なんか良かったな、ヒンチンブルック島。
 後でパパが言っていたけど、ダンク島の帰りはやっぱり宿泊者を乗せていたのにスタッフは手を振って見送ってくれなかったって。ウェルカムの時はお姉さんたちのゴージャスなおしぼりサービスまでやっていたのに。
 ヒンチンブルック島関連のスタッフはみんな親切でフレンドリーだった。
 もちろんこのフェリーのスタッフも。
 島の雰囲気もとても良かったし、いつか泊まるとしたらこの島に泊まってみたいな。
 フェリーは白い尾を残して島を離れ、スピードを上げた。
 相変わらず波は静か。
 子どもたちはまたビスケットを食べ、デジカメをいじって今日撮った画像を見たり海を撮影したりしていた。
 さようなら、ヒンチンブルック島。







 陸地が近づいてくると何だか空が暗くなって水の色も濁ってきた。
 どうやら島では晴れていたみたいだが、陸地の方は雲が多かったのかもしれない。
 フェリーはポート・ヒンチンブルック・マリーナに到着して、私たちはクルーと握手して船を降りた。

島から乗ってきたベイビー


デジカメをのぞきこむ二人


陸地の方は雲が多い


ポート・ヒンチンブルック・マリーナに戻ってきた





6-23ジュゴンは見えたか見えなかったかへ続く


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