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17.ヒンチンブルック島のレストラン




 




 綺麗に磨き上げられたレストランだったが、ほとんど誰もいない。
 このツアーの参加者だけが席に荷物を置いたり隅にあるソファでくつろいだりしていた。
 このレストランの隣にこぢんまりとしたプールが見えていて、さらに入ってきた方と反対側に抜けると先ほどフェリーから見た岩場の向こうのビーチに出るらしい。
 「これからどうするの?」
 「3時50分に船が出航するからそれまで自由時間」
 今が1時ちょっと前だから3時間弱、ここで過ごすことができるというわけだ。
 「お腹が空いたからまず何か食べようよ」とパパが言った。
 「ねぇ、プールで遊びたい。もう海じゃない方がいい」とカナが言ったので、パパは食事が来るまで遊んでいていいと許可した。

ヒンチンブルック・リゾートのプール



 私とパパはカウンターのところに行った。
 グラスが沢山下がっている。
 メニューを見てパパは嬉しそうにウォッカを注文したが、残念ながらウォッカは無かった。仕方なくいつものビール。
 私はホワイトワインを頼んだら、ハウスワインでいい?と聞かれ、バーテンダー兼売店のお兄さんは後ろの冷蔵ドアを開けて栓の開いた数本のワイン瓶を確認して、そのうち一本からグラスに注いでくれた。
 料理はヒンチンブルックミックスグリルとバラマンディのグリルを頼んだ。
 ヒンチンブルックミックスグリルというのはソーセージ、ステーキ、ラムチョップ、ベーコンなどの肉類とサラダの盛り合わせ。
 バラマンディのグリルには日本のヤキソバのような沖縄の沖縄そばのような不思議なヌードルが付いてきた。
 どちらもとても美味しくて正解。
 一日ツアーの料金の中には昼食代15ドルが含まれている(マクシラから歩きたいと言った人にはランチパックが用意されるようだ)。
 その15ドルはこのレストランで自由に使えるようになっていて、私たちの場合は四人で60ドル。これを28ドルと25ドルの料理に使い、残りをアルコール代に使って足りない分は現金で払った。



ヒンチンブルック・リゾートのレストラン



 屋根のあるオープンエアのレストランは涼しく快適だった。
 食事をしていると大柄なシェフが席までやってきてにこやかに「どうですか? 美味しいですか?」と聞いた。
 「とっても美味しいです」
 何だかちょっと高級感がありながら気さくな感じ。
 パパはシェフの後ろ姿を見て、絶対あの人イタリア系だよなとつぶやいた。



6-18オージーの老夫婦へ続く


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