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** ケアンズと森とビーチの休日 **

30.ウォンダリー・マカダミアナッツ農場




 




 「またマカダミアナッツの殻はとても良い燃料になります」
 willieさんはガレージの前に積み上げられた謎の茶色の木屑のようなものを指して言った。
 「あれがそうなんですが、油分もあってよく燃えます」
 本当にマカダミアナッツは食べて美味しく、防風林にもなり、燃料にもなるなんて有益でエコロジーな植物だ。
 そんな話をしていると、ウォンダリー農園の主、グレッグさんが登場した。
 背の高い骨張った印象の人だ。
 マカダミアナッツのサイズを選定して、外側の殻を割る機械を見せてくれる。
 今でこそデスクワークばかりだが、元々エンジニアのパパも喜んで見ている。
 マカダミアナッツは二重の殻に包まれている。
 ここで外側の殻を割った後、さらに別の場所でもうひとつの殻を割って加工するのだそうだ。内側の殻はとても硬く、これもまた再利用されると言う。
 硬い殻は小さなプレス機のようなもので割ってグレッグさんが中身を出してくれた。
 willieさんは「これ、金槌で割っても中身までぐちゃぐちゃになってしまうこともあるので難しいんですよ」と教えてくれる。
 「美味し~い」
 本当にマカダミアナッツだ。そのまま生で食べても美味しいんだ。
 グレッグさんは試食用のタッパーも開けてくれた。
 ハニーロースト、ヒッコリーロースト、ローストソルト、ナチュラル・・・ローストソルトが飽きが来なくて好きかも。
 ガレージには商品も陳列してあったのでパパと相談して詰め合わせを買った。
 5種類の味が100gずつ入っていて20ドル。
 後でもっと買ってくれば良かったと後悔するくらい美味しかった。



■上段左 マカダミアナッツの外殻は良い燃料になる
■上段右 グレッグさんがマカダミアナッツの選別機を動かしてくれた
■中段左 マカダミアナッツの大きさを選別しているところ
■中段右 試しにひとつ、殻を割ってくれた。生のままで美味しく食べられる
■下段左 試食用のマカダミアナッツ。どれも美味しかったがロースト・ソルト味が好きかも
■下段右 グレッグさんとパパ



 農園の隅ではミツバチが飼われていた。
 蜂たちはマカダミアの受粉を助ける。
 そうして美味しい蜂蜜も供給してくれる。
 オーストラリアの農場はどこまでもエコロジーだった。

働き者の蜂たちはマカダミアナッツの受粉を助け、美味しい蜂蜜も集めてくれる





3-31マランダ・ロッジ・モーテルへ続く


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