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16.ヘイスティー湿地の野鳥観察小屋その2




 




 思ったより鳥の数は少なかったが、子どもたちにとっては違ったようだ。
 森の中はいくらいろいろな種類の鳥がいてもほとんど姿を捉えることができなかったのに対し、水辺はまったく障害物がないので遠方の鳥がはっきりと見える。これがかなり嬉しかったらしい。
 willieさんが三脚で設置してくれた双眼鏡をかわるがわるのぞいては、鳥の生態観察を楽しんでいた。
 対岸に大量に集まって羽を休めていたのはオオリュウキュウガモ。
 たまにオオバンが空から降りてきて水の上を泳ぎ出す。と、ふいに餌を見つけたのかぷくりと沈んでいったりする。
 「見て見てー、二羽並んでいるよー」
 「あっ、一羽消えた」
 「潜った潜った」
 空から何羽かの群が湿原に近づいてきて上空を舞っている。
 「あれはムギワラトキですね」



中段左は水面を泳ぐオオバン、下段右は飛ぶムギワラトキ。



 観察小屋の隣にはトイレも付いていた。
 しかしこのトイレ、不必要に部屋が大きい。
 何だかちょっと落ち着かない。
 トイレから出るとパパがすぐそこの水際にカモが一羽来ていると教えてくれたが、カメラ片手に駆けつけたらもういなくなってしまった後だった。

ヘイスティー湿地野鳥観察小屋の隣に建つトイレ
清潔だけど何だかちょっと落ち着かない(笑)





3-17ケアンズのコーヒーは世界を駆けるへ続く


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