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** ケアンズと森とビーチの休日 **

7.窓ガラスに激突する事故は後を絶たず




 窓ガラスに鳥がぶつかる事故というのは珍しくない。
 さっき説明したレインボーロリキートを私が初めて見たのは、実は窓ガラスにぶつかった後だった。
 もう10年以上前。友人たちとパームコーブのノボテルに泊まって、昼間はどこかアウターリーフかディンツリーのツアーに出かけて夕方部屋に戻ってきたときのことだ。
 バルコニーに小鳥が死んでいた。
 もうずいぶん時間が経っていたようで、蟻の行列ができていた。
 あまりに派手な色彩に驚きながらも、痛ましく思った。

 でもそのままにもしておけないので、フロントに電話して「レインボーロリキートが死んでいる」と伝えたところ、「死んでいる」だけ伝わったらしく相手はあわてふためき「誰が死んでいるってー!!」と仰天した声で聞き返してきて、「バード」と言ったら向こうがへなへなと脱力したのが判ったという事件があった。
 結局ノボテルはすぐさまハウスキーパーを寄越して、ほうきとちりとりで可哀想なロリキートは連れて行かれてしまった。 



シラフミツスイ、せっせとお食事中~。



 森に囲まれているなど自然環境が豊かなところだからこそ起きる事件なのかもしれないが、私は日本でも激突の瞬間を目撃している。
 私は東京の23区に住んでいるが、子どもたちの通っていた幼稚園は比較的緑の多い場所にあった。
 父母の参観する行事があって子供の教室に親も集まっていた。
 何の気無しに窓の外を見たら、鳩がまっすぐ教室の窓ガラスに突っ込んでくる瞬間だった。
 このときもかなり大きな音がして、教室内にいた人たちがいっせいに窓の方を見た。
 みんなは音しか聞かなかったが、私は一部始終を目撃した。
 鳩は転落してふらふらとしたが何とか体勢を立て直し、よろよろと飛んでいった。

 ツリーハウスのバルコニーには大きな布が張ってある。
 視界を遮るのでパパなど昨日から邪魔だなと言っていたが、今日になって「あれは鳥除けだ」と言い出した。
 そうか、少しでもガラスに激突する事故を防ぐために布を張ってあるのかもしれない。

この子はコキミミミツスイ。耳の所の黄色いぽっちりが可愛い。





3-8伝説のガイド登場へ続く


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