24.ウォンガリング・ビーチ
今までの失敗から、海に行くときは水に入れるつもりはなくても子供たちには必ず水着を着せるべきだと判っていた。
興奮した子供は、駄目だといっても真っ直ぐ海へ走っていってしまうから。
もう夕方5時近いのだが、まだ空は明るい。
それに急いで来た甲斐があった。
海の空は完璧なコバルトブルーだった。
雲ひとつない。
プールの脇を通り芝生を踏んで椰子の木立まで来た。
木の枝に手作りのブランコが下がっていた。
そして椰子の間の小径を抜けると、海だ海だ。
広い広い砂浜。
だぁれもいない。
どこまでも果てしなく続いているみたい。
右手正面にダンク島。
停泊しているヨットが見えるくらいの近さ。
いくつか他にも小さな島が点在して、もっと右の遠くには半島か島のような影。もしかしたらヒンチンブルック島かもしれない。
ここ、いいなぁ。
こんなビーチがケアンズからわずか2時間の場所にあったなんて。
ミッションビーチに来て良かった。
お散歩するカップルが遠くから歩いてくる。
むくむくの犬を連れている・・・と思ったら、いきなり犬は駆け出して、しっぽを振りながら嬉しそうにこちらに飛びついてきた。
豪州では犬までフレンドリー。