8.ベッドはトランポリン
部屋に戻って片づけとパッキングを始めた。
少しして、セイラとロッキーの二人が入ってきた。
何か言っているんだけれど、判らない。
パパも判らないと言う。
向こうが言った言葉をこちらが繰り返すと、向こうはそうそうと頷くのだがそもそもなんと言っているのか判らないので結局意志疎通ができない。
大人なら通じなければ言い回しを変えるとか、紙に書くとかできるのだが、5歳の子供にそれを要求するのは無理だ。
後にして思うと、セイラとロッキーは後かたづけを手伝いに来てくれたようだった。
シンディに頼まれたのかもしれない。