7.ウナギもウォータードラゴンも
このクルーズは湖の景観を楽しむとともに、ここに棲む様々な動植物を見せてくれる。小さな湖だが、45分と十分な時間がとられている。
何か珍しい生物を見つけると、船を停めて舳先に立たせてくれる。
今度はウナギだった。
ウナギといえば普通は海で生まれるとされる。
驚く無かれ、ここのウナギは海から滝登りをしてやってくるというのだ。
バリン湖は海抜710メートル。
本当に?
そして10~15年を湖で過ごした後、再び海に戻り産卵するという。
実際にウナギのライフサイクルには未だ謎が多いとされているが、海からはるばるこんな高地までやってきて10年以上も過ごすというのも何だか不思議だ。
髭の船長がウナギのいる湖面にばらばらと餌を撒いたら、また先ほどの亀が沢山寄ってきた。
最後はウォータードラゴン(水トカゲ)。
もう時間が無くなったのかあまり近くまでは寄らなかったが、あそこにいると指さされた先を見れば、岸辺の枯れ木の上に確かにドラゴンの姿が。
しましまのしっぽが子供たちにもちゃんと見えたらしい。
「ドラゴン、いたいた」