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ケアンズの南を目指せ **ビーチ&ファームステイ**

8.バリン湖のデボンシャーティー




 時間は12時半で、そろそろお腹が空いてきた。
 「バリン湖ティーハウスで軽いランチにしたい」と私。
 「いいよ、で、何を頼むの?」
 もちろんデボンシャーティー。
 ところでこのときまで私はデボンシャーティーが何であるか知らなかった。
 紅茶の種類かと思っていた。
 実はデボンシャーというのは英国の地名で、デボン(Devon)州を指す。
 そこで伝統的に作られてきたタイプのクリームを使ったスコーンと、お茶のセットをデボンシャーティーと称するらしい。
 バリン湖のデボンシャーティーはバリン湖ティーハウスを創設したカリー一族が1920年からスペシャルメニューとしてお客さんに出しているもので、今やこの湖の名物の一つだ。
 「私とレナはこのデボンシャーティーでいいよ。パパとカナはサンドイッチにしたら?」
 レナは私に似て甘いもの大好き。カナはあまり甘いものを好まない。
 デボンシャーティーとサンドイッチを一つずつ注文した。 


レイクバリン・ティーハウス

デボンシャーティーとは何ぞや? とずっと思っていたけど、デボン州の伝統的クリームとジャムを乗せたスコーンと紅茶のセットのことだった

ここでなくても飲める(食べられる)けど、ここに来たらぜひどうぞ
なんたってバリン湖のスペシャリティだから


 出来上がるまでこの札を立てて待っていてねと、番号の付いた札を渡された。
 子供たちが外のテラス席が良いというので、湖に面した丸いテーブルに陣取る。
 パパがトイレに立っている隙に、ウェイトレスが注文した品物を運んできた。
 丸テーブルは足が不安定でぐらぐら揺れる。
 安定しないわね・・・と呟いたウェイトレスは次の瞬間目を疑うような行動に出た。
 卓上にあったスティックシュガーを取り、テーブルの足の床から浮いた部分に押し込んだのだ。
 ・・・。
 「これで大丈夫よ」
 だ、大丈夫って・・・。
 うーん、これぞオーストラリアの醍醐味?

 結局テラス席は寒すぎたので、パパが戻るのを待って室内の席に移動した。
 室内の四角いテーブルは安定していて、もうスティックシュガーを押し込む必要は無さそうだった。

 デボンシャーティーはジャムとクリームを乗せたスコーン三つとおかわりつきの紅茶だった。
 特にこのクリームの部分がものすごく美味しい。
 甘みは弱く濃厚なミルクの味がする。それでいて口当たりはさっぱりすっきり。
 レナに一つ、自分に二つと思ったら、レナに「もうひとつ」と、二つ目を取られてしまった。
 ホントにレナは甘いものに目がないんだから。







3-9.ダートでも60キロ


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