6.レイク・バリン・レインフォレスト・クルーズ
私たちが船に乗ろうとしたら、もう一組体格の良いカップルが乗り込んだ。お客さんは総勢6人。
静かにクルーズ船は離岸した。
大きい方は二階建てで二階部分には座席が並ぶだけで屋根がないが、私たちが乗った小さい方の船は、一階建てで屋根も付いている。
クルーズが始まってすぐに雨が降り始めた。
乗る座席のことでレナがぐずぐず言っている。ほとんど空席なのでどこでもいいのに。
とりあえずママの隣に座らせて窓を開けてやった。
湖面から突き出した枯れ木に黒いEgletが何羽もとまっている。長い首が鍵状に曲がった大きな水鳥だ。
もう少し進むと、船長が「タートル」と教えてくれた。
水面をのぞくと、何かが動いている。
船長が餌を撒いた。
本当に亀だった。丸い甲良の亀たちが次々と浮いてきて、餌を食べ始めた。
この亀はノコギリ状殻亀。別名フエダイガメ。
噛み付き癖があり、大きくなると30センチにもなるとか。
餌につられてカモも来る。
カモはすっかり船に馴れていて、舳先に飛び乗ったり運転席の窓から船室内に入ってきたりする。
次に船が停まったのは岸のすぐ近く。
「パイソン」と指さして教えてくれる。
オーストラリア最大の蛇、アメシスティン・パイソン。
紫水晶(アメジスト)の色をした大蛇で、岸でとぐろを巻いている。
船が近づいても見向きもしない。甲羅干しをしているのか、こちらには興味がないようだ。
ネズミ駆除に役立つことからオーストラリアでは保護されているという。
クルーズ船はゆっくりティーハウスを離れた 他にお客さんは一組だけだったのでほとんど貸切
船着き場にいた可愛い野鳥 左上の画像をちょっと拡大してみた
もう一隻のクルーズ船は二階建てでもっと大きい 岸辺近くの枝で休むイーグレット
船長が餌を撒いたら亀がわらわらと寄ってきた 葦と蓮 そろそろ雨が降り始めた
アメジスト色のパイソン、結構大きい 岸は鬱蒼としたレインフォレスト