17.鶏の卵集め体験
シンディがやってきて、鶏の囲いを開けてくれた。逃げた一羽は子供たちが追い回し、柵の中に追い込んだ。
鶏の餌台は柵の中の小屋の中にあり、下の部分は植木鉢の受け皿みたいなもの、上の部分は長い筒になっていて、餌を筒の中に入れてちょっと筒を持ち上げてやると適量が皿に落ちるようになっている。
シンディが見本を見せて、カナにやってみるよう即した。
チュークのディナーよとシンディが言う。
鶏たちがやってきて餌をつつき始めた。
その隙に、卵を集める。
雌鳥が卵を産む場所は決まっているらしい。ちゃんと一羽がゆうゆう入れるサイズの箱がある。
シンディがカナとレナを順番に抱っこして、その中から卵を取るよう教えてくれた。
こちらからは見えないが、抱っこされている子供たちには中に卵があるのが見えるようだ。恐る恐る藁の中に手を入れて探っている。
ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ・・・。
五つの卵が産み落とされていた。
大きめの白い卵が二つ、小さめの茶色い卵が三つ。