15.遅いランチ
流石に自分も限界に来ていたので、シンディに部屋に戻ってもいいかと聞いた。
するとシンディは、何かぺらぺらぺらと提案してくれた。
えっと、なになに。卵集めと、チュークと犬と豚の餌やり?
チュークという言葉でまず躓いてしまった。
何だろう? チューク?
そこで最終手段。
紙に書いてとお願いした。
すぐにシンディは理解してくれて部屋に戻って紙と鉛筆を取ってきた。
「午後5時半からチュークに餌をやって卵集めをする。それから犬と豚にも餌をやる。お子さんたちに如何?」
アイ シー。では5時半に。
部屋に戻るとパパがぐったりしていた。
私が紙を見せると、「どうやって会話するかと思えば紙に書いてもらうとはやられた」と。
chook・・・字面を見たときに鶏かひよこみたいなイメージが浮かんだ。
しかし自分の電子辞書を引いてもそんな単語は出ていない。
なんじゃこりゃ。
頭を抱えていると、パパが自分の電子辞書を引いてくれた。彼の辞書は私のより一回り大きくて高機能そうだ。
chook・・・鶏、チキンとあって、「(豪)」とついていた。豪語かい。それじゃ私の辞書に載っていなくても仕方ないな。