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ケアンズの南を目指せ **ビーチ&ファームステイ**

15.遅いランチ




 流石に自分も限界に来ていたので、シンディに部屋に戻ってもいいかと聞いた。
 するとシンディは、何かぺらぺらぺらと提案してくれた。
 えっと、なになに。卵集めと、チュークと犬と豚の餌やり?
 チュークという言葉でまず躓いてしまった。
 何だろう? チューク?
 そこで最終手段。
 紙に書いてとお願いした。
 すぐにシンディは理解してくれて部屋に戻って紙と鉛筆を取ってきた。
 「午後5時半からチュークに餌をやって卵集めをする。それから犬と豚にも餌をやる。お子さんたちに如何?」
 アイ シー。では5時半に。
 部屋に戻るとパパがぐったりしていた。
 私が紙を見せると、「どうやって会話するかと思えば紙に書いてもらうとはやられた」と。
 chook・・・字面を見たときに鶏かひよこみたいなイメージが浮かんだ。
 しかし自分の電子辞書を引いてもそんな単語は出ていない。
 なんじゃこりゃ。
 頭を抱えていると、パパが自分の電子辞書を引いてくれた。彼の辞書は私のより一回り大きくて高機能そうだ。
 chook・・・鶏、チキンとあって、「(豪)」とついていた。豪語かい。それじゃ私の辞書に載っていなくても仕方ないな。


コテージから見る景色 どこまでも緑の丘


 2時半頃、遅いランチにすることにした。
 パンとスープで簡単に。
 カナもレナもパンプキンスープが気に入ってお代わり。
 レナは元々パン好きだが、カナは日本ではあまりパンを食べない和食派だ。それが何故かオーストラリアのパンは好きらしい。もっともっとと、吃驚するほど沢山食べた。こっちのパンはほんのわずか酸味があって、何もつけなくてもしっかりと味がある。


ランチはパンとカボチャのスープ


 雨の高原は寒かった。
 涼しいだろうなとは思っていたがこんなに寒いとは思わなかった。
 めいめい長袖は一枚ぐらいしか持ってきていない。
 部屋の片隅にストーブがあったのでこれをつけた。
 出発前の日本は4月とは思えない夏陽気だったのに、まさかもっと暑いと思っていたオーストラリアでストーブを使う羽目になるとは。
 ボーダー状に四本のヒーターが付いていて、スイッチが四種類。ハイで固定、ハイでターン、ローで固定、ローでターン。
 当然ハイ&ローというのはストーブのパワーのことだと思い、ハイのターンでセットした。
 ・・・しかし何故かヒーター部分は上二つしか熱くならない。
 パパが「変だな」と言った。
 「もしかして・・・ハイって言うのはハイパワーのことじゃなくて、単に上のヒーター部分二本のことを指すんじゃない?」と私。
 「それだ!!」
 ということは、このストーブは上をつけるか下をつけるかは選べるけど、四本いっぺんにつけることはできないってこと。
 あんまり四本ある意味ないじゃん。




2-16.小休止


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