5.黄色い箱に思う -ケアンズの安全神話は幻想なのか?
通路最奥左手のコールズ前にドーナツキングというドーナツショップがあった。
8時半、店が開いたようなので、買い物前に腹ごしらえ。
実は車の中で空腹に耐えかねて一人TimTamチェリー味をかじったりしていたのだが、もちろんそんなのでは保たない。
熱々の揚げたてプレーンドーナツ。
「美味しいね」とカナ。
各店舗の開店時間までまだ少し間があったので、子供たちをトイレに連れていき、そこで吃驚するものを見つけた。
ドクロマークの付いた黄色い箱。
それは使用済み注射針を捨てる箱だった。
ショッピングセンターのトイレ、こんなに普通の場所で。
こんなものをわざわざ設置してあるということは、それだけ需要があるということなんだ。
オーストラリアは治安がよい、
ケアンズは旅行者が安全に過ごせる町だ、そういう先入観があったけれど、それでも日本と同じだと思ってはいけないと。
日本の治安がいくら悪化の一途を辿っていると言えど、まだまだ世界的に見て悪いのはほんの一部なのだと。
ゾッとするとともに改めて思い知らされた気持ちだった。
また一方、トイレの中にはわざわざ日本語でマナーについて書かれた張り紙があって、観光コースにも入っていないこんな場所で英語ではなく日本語で書かれるなんて、よほど日本人のマナーが悪いのだろうかと恥ずかしくなってしまった。
[
掲示板で2005/07/14にメタさん(よろず研究所)からこの箱はインスリン注射用じゃないかと指摘を頂きました。確かにオーストラリアの糖尿病羅漢率は日本とは比較になりません。なるほど、インスリン用だったのかな。言われてみれば納得でした。さらなる情報をお持ちの方はぜひお知らせ下さい]
[さらに掲示板で2007/04/22にみらさんから、オーストラリアの黄色い箱は禁止薬物用であり、あの箱が設置されたキッカケは、捨ててあった注射器を子供が拾いオモチャにしている内に針が刺さり
AIDS に感染してしまったと言う事故があったからだと聞いています、というお話を教えていただきました]