14.海の夕空
お皿やコップを持って下に降りてみると、もうロラリーたちの姿は無かった。
プールサイドに立っている浴衣娘二人は、何だかミスマッチで可笑しかった。
それでも一応、キモノは日本のお姫様のドレスと思っている二人は、いつもよりお淑やかに席に着いた。
だんだんと太陽が低くなり影が長く伸びてくる。
今日の夕食は、いつぞやのシーフードの残りを焼いた。
特に海老はぱりぱりに焼いて塩をふって食べると美味しい。
子供たちに食べさせたり自分もワインを飲んだりしながら、時々ビーチに出てみた。
夕暮れの空はますます晴れて、沖に浮かぶ島々がシルエットになっている。
やっぱりここは本当に美しい場所だ。