ポートダグラス楽園日誌2004 5-1


1.夜明けのポートダグラス

 五日目 7月18日(日)


 旅にアクシデントはつきものというけれど、この日そんなそんな大事件が起こるとは夢にもおもわなかった。
 予感も何もなかった。
 穏やかに5日目の夜は明けた。

 窓を開けると、クケケケケケと笑い声が聞こえた。
 笑いカワセミことクッカバラが庭に来ているのだ。
 すぐに飛んでいって姿は見えなかった。
 他にも小鳥が来るかなと、庭に少しパンを置いた。

 冷え込んだ朝だった。
 今の時期のケアンズが真冬だと言うことを実感させるような朝だった。
 あまり寒いので熱気球ツアーの時に来ていたセーターを出して着た。
 この冷気は放射冷却のためで、今朝のポートダグラスはよく晴れていた。

 パパは一人で朝の散歩に出かけ、日の出前のフォーマイルビーチでカナの大好きなオレンジフッテッドスクラブフォウルを見つけ、朝日の当たるコーラルシーを撮影してきた。


朝焼けのポートダグラス・ロード

フォーマイルビーチの夜明け


 朝御飯の時、パパはカナとレナに言った。
「今日はポートダグラスのサンデーマーケットに行きます。二人に20ドルずつ渡すので、何でも好きな物を買っていいです。その代わり、自分で買うんだよ。買い方はパパが教えてあげるから」



5-2.計画変更へ続く


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