ポートダグラス楽園日誌2004 3-12


12.バロン・フォールズ

 その後はゴンドラは今度は緑生い茂る谷を渡り、やがて眼下に切り立った渓谷と白い絡み合った糸のような滝が見えてくると、二つ目の駅、バロンフォールズに到着する。

 乾期のバロン滝は決して水量こそ多くはないが、複雑な渓谷は見ていて厭きない。
 今はたおやかな絹糸のような流れも、雨期の終わりには濁流となってなだれ落ちる。

 バロンフォールズ駅を出ると、後はキュランダへ向かうだけ。
 頂をひとつ越えるごとに植生が変わるのが見ていて楽しい。
 濃緑色に濁ったゆるやかなバロン川を渡ると、もうそこが終点だ。
 駅に到着する直前、キュランダ観光鉄道の駅舎と停まっている車両が見えた。

 駅での散策時間を入れて、スカイレールの所要時間はほぼ1時間半という。
 キュランダ駅では既にパパが待っていた。


ゴンドラが支柱に近づく度に雄叫びをあげる子供たち

スカイレールを作るために破壊された熱帯雨林は、たったの家4軒分と言われる

バロン・フォールズ駅の一つ目の展望台から

バロン・フォールズ駅の二つ目の展望台から
今は乾期まっただ中なので、水量は少ない
ひとつ山を越える度に植生が変わる

ゆるやかなバロン川の流れ、このどこかにカモノハシがいるかも

キュランダ・シーニック鉄道のキュランダ駅、列車が停まっているのが見える

車でキュランダに向かったパパは、スカイレールより先に到着していた




3-13.高原の町キュランダへ続く


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