ポートダグラス楽園日誌2004 3-2


2.黎明のサバンナ

 ジャプカイが最後のピックアップ場所で、ツアーバスはそのままキュランダに至る葛折の道をすごいスピードで登り始めた。
 車窓の景色は相変わらず黒一色。
 レナはすぐに寝てしまったが、カナはなかなか寝付けないらしい。ようやく彼女がうとうとしたころ、マリーバのどこかに着いて、トイレ休憩になった。
 気球をとばす場所まではあと4分ぐらいで到着するという。
 ここはホットエアー社だけでなく、レージングサンダー社も利用するので、駐車場は二社の送迎マイクロバスがそれぞれ数台ずつ停まっていた。

 再び走り出すと、ようやく空が白み始めた。
 濃紫の天空に明けの明星、地平線近くに新月間近の糸のように細い月。
 サバンナの夜明けという感じだ。
 がたがたの道をバスがとばすので、ときおりバウンドするような感じになる。


明けの明星とサバンナの夜明け ゴオォォと激しいバーナーの音がして、巨大な気球が身を起こした


 着いた場所で子供たちを降ろしていると、もう目の前では気球が膨らまされている。
 ゴオッ、ゴオォォォとバーナーの火が点火される度に、ゆっくりとゆっくりと巨大な風船が頭をもたげる。
 隣にもうひとつ別の気球があって、そちらもだんだん膨らんできた。
 すごいすごい。


夜明けの草原は身を切るような寒さ
ゆっくりゆっくりと気球が頭をもたげる様子は感動的だった




3-3.熱気球で大空へへ続く


ポートダグラス楽園日誌2004 目次 | ケアンズぷらす HOME