子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度----- 泉質----- 滑りやすく危ないため子供は入浴できない
- 設備----- 雰囲気-----
子連れ家族のための温泉ポイント
「まだ行ってなかったの!?」と驚かれる温泉がある。とっくに行ってたと思った。というか、行ってなかったらヤバいでしょ!なんて言われるような温泉だ。
関東在住で、温泉好きなら、当然とっくの昔に行ってしかるべき温泉、山口温泉はそういうところだ。
事実、子供たちが小さい頃何度か行こうとしたのだがタイミングが合わず。今は滑りやすいので危ないといった理由から、お子様不可の温泉施設だが、うちの子たちが小さかった当時は週末のみ、子連れでもOKだったのだ。この週末のみというのも我が家にはハードルが高かったわけだが(可能な限り平日に出かけていたので)。
まあそんなことはどうでもいい。どうでもいいが、昔から山口温泉の噂だけはたくさん耳に入ってきた。
極上湯、アワアワ、非加熱のぬる湯、ペットボトルに汲んで帰れる、ご主人がきさく…などなど。
なかなか山梨県自体、意外と出かけないまま2022年になってしまって、コロナ禍なんか体験すると、行ける時に行かないと、それきり行かれなくなってしまうかもしれないなんて焦りまで。
そうしてやってきた山口温泉は、本当に住宅地にあるようなさりげない日帰り温泉。入口に今はお子様は入れない旨記されたボードが掲示してある。
お風呂は男女別の内湯と露天風呂で、脱衣所を経由して繋がっている。だからいったん身体を拭かないと移動できない感じだが、脱衣所の床には飛び石状にマットが敷かれていて、とりあえずそのままでも移動できそうだった。
まず内湯へ。少し薄暗い感じの浴室に、岩風呂。ブドウ畑から湧いてきたという、いかにも山梨県の温泉らしいエピソードを持つお湯は、源泉温度36.2度とまことにまことに絶妙な温かさ。
実際計ってみると、この日の内湯は36.1度、露天風呂はもう少し低くて35.6度。体温より少し低いはずの温度にも関わらず、なぜか掛け湯をしただけで温かく感じる。さらに入っても間違いなく体温より温かい。上がる時だけちょっと冷やっとするが、そのあとぼわわ~んと体の中から温まってくる感じが気持ちいい。くせになる。
お風呂のお湯を上から見ただけで、細かいアワが漂っているのがわかる。入ると一斉にではないが、全身に細かいアワがびっしりと付く。
とにかくアワが立体3D状態で漂っているので、まるでお湯にとろみがあってアワが登ってこないようにすら見える。たまに薄茶色の羽みたいな湯の花も漂う。
あとは最初にご主人に気を付けるように言われたが、実際に湯舟の底が猛烈に滑る。まるで底にザラリと何か滑る成分の粉が振りかけてあるみたい。
飲むと雑味が少ない分、わずかな金属が舌に感じられる。
とにかく、とにかくね、湯上りのぼわわんが気持ちいい。人工炭酸泉じゃなくて天然ものでこんなにぼわわんできるなんて幸せだ。また暑い日に来たい。もっとゆっくりしたかった。