子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★☆☆ 泉質★★★★☆ 温度は適温、塩泉なので長湯に注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッドあり
子連れ家族のための温泉ポイント
泉質名の一つに「放射能泉」というものがある。ラドンが5.5マッヘ以上含まれていれば温泉に該当し、8.25マッヘ以上含まれていれば泉質名に「放射能泉」と付く。
さて、この竜王ラドン温泉であるが、ここは東洋最大規模のラドン温泉を名乗っている。
ちなみに泉質名は「含硫黄―ナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉」で、あれ?どこに放射能が?と思った? 実は竜王ラドン温泉のラドンは人工的に作り上げて天然温泉に注入しているのである。ご理解いただけた?
昭和の時代にはこうした本格的な人工ラドン温泉が流行ったこともあったようだが、今はとんと名前を耳にしない。全国でももうここぐらいじゃないか?なおここが東洋一を名乗るほどのラドン量を誇っているのは、もともとはレジャー用の施設ではなく、医療施設を作るつもりで設備を整えたからという事情があった。
さて、竜王ラドン温泉はニフティ温泉の取材で訪れた(浴室の写真撮影も取材時に行い、記事では使用しなかったものを用いている)。施設の内容はその時の記事にかなり詳しく書いたので、ここではお風呂に入った感想をメインで残したい。記事へのリンクは末尾に貼る。
浴室には洗い場と普通の温泉浴槽と、区切られたラドン吸入室、そして水風呂がある。入り方は浴室にも貼られているが、温泉浴槽で10分温まり、ラドン吸入室で15~20分過ごし、水風呂で冷まし、休憩、これで1セット。これを何回か繰り返すと効果的。
この時温泉浴槽は38.8度、ラドン吸入室のお湯は40度、水風呂は19.6度だった。でもラドン吸入室は41~42度ぐらいに感じたし、水風呂は17度ぐらいに感じた。体感温度が少しずれている。
温泉の色はほんのりモールのような琥珀カラー。滑りやすい質のお湯で、お湯の触れている所全て滑りやすいが、特に底に粉が沈んでいて、これがさらに滑る。少し大きい粒は硫黄礫だそうで、これが臭いだすと地震が来ることがあるとか。
肌は重曹っぽいすべすべ感。お湯のにおいは表面でも少しするが、湯口からはかなりはっきりとした硫化水素臭。ただしあまり尖っておらずまろやかな感じ。金属臭の爽やかさも少し混じっている。味は淡い塩味だが、硫化水素臭と合わせてゆで卵っぽさが強い。
ラドン吸入室へ移動すると、ここは密閉されたミストサウナのような感じ。浴槽があり、中央からライン状にボコボコと泡が上がってくる。実はラドンは気体に含まれているので、吸入室ではお湯の中に入浴しなくても、床に座っているだけで効き目があるそう。こうなってくると、別にお湯を通さなくてもいいような気すらしてくる。
この段階で汗がものすごい。顔からひとしきり垂れた後、全身からもふきだす。ラドンが効いているかは汗がちゃんと出るかで自己判断できるようなので、これは効いているとみなしてよいのか。
このあと水風呂へ移動するが、この時点でもうふらふら。手すりにつかまりながらようやく水風呂に到着して、冷たいのを我慢して入る。
そして上がると恐ろしいほどの清涼感を感じる。そのあとに倦怠感。爽やかな倦怠感。
ラドンの効果については私からはなんとも言えないが、温泉自体は大変良いもので、実際に2~3セット入浴してみると、普通の温泉を超越したようなデトックス感を感じるのは確か。館内の昭和レトロな雰囲気と相まって、大変個性的な温泉施設だけど、面白い所なので一回体験してほしい。
ニフティ温泉の記事の方はこちらからどうぞ⇒「ラドン+美肌天然温泉で楽しくデトックス&健康増進「竜王ラドン温泉 湯~とぴあ」」