甲斐大泉温泉パノラマの湯

子連れ家族のための温泉ポイント

甲斐大泉温泉パノラマの湯体験レポート

富士山を真正面にのぞむパノラマの湯の露天風呂。浴室の画像は取材で撮影許可をいただいている

晴れた日だったんだよ。こんな日にぴったりな温泉に来たんだよ。それは、露天風呂から富士山が見えるところ。ただし距離があるので曇りの日はもちろん、うすぼんやりした日でも難しいというものだ。

パノラマの湯の外観

内湯もあるが、こんな日はやはり露天風呂を堪能すべき。内湯と露天の間には風除室があり、そこを過ぎて外に出ると、思わず「うわーっ」と叫びたくなるような景色。真正面に富士山がドーン！だ。

テラスからの富士山

実際の大きさよりも人の目を通してみると大きく見えるのが富士山。お風呂から良い高さ、良い位置にある。

内湯

富士山は山梨県側から見ると、近すぎると逆に間の山が下部を隠し、頭しか見えないことがままあるが、この距離はほどよく裾野の稜線まで見せてくれる。さらに驚くのは湯船の中に入っても富士山が見えること。ガラスも塀もない。これは女湯では貴重だ。

露天風呂

富士山を見るには浴槽の手前の方がいい。段差に座れば奥よりもっと絵のような角度で見える。ちなみに男湯は垣根の一部がへこませてあって、一ヵ所だけ肩まで浸かっても富士山が見えるスポットがあるらしい。

手前が水風呂で、奥が露天風呂

また男湯は女湯と違って、露天風呂の右手の山々もよく見えるらしい。ちょっと羨ましい。これも浴槽の左側に一ヵ所、入りながらよく見えるスポットがあるらしい。

露天風呂から見る山々

サウナは少しぬるかったが、こちらも窓から正面に富士山が見える。窓の2/3ぐらい下の方に半透明の目隠しがあったが、これはなんとテニスコートが見えてしまうのを防ぐためだそう。

サウナ

お湯の温度は富士山を堪能してほしいと露天風呂は38～39度に、内湯は41度に調節している。

ととのいイスと露天風呂

加水加熱循環だが、pH7.6で、検査時によって弱アルカリ性と中性をいったりきたりしているらしい。少し淡い褐色で、植物の青臭いようなにおい+塩素消毒臭。指の間にわずかにぬるっとくるが、基本は顕著にすべすべ。

析出物

露天風呂の岩はお湯の境目のあたりにトゲトゲのサンゴ状析出物。境目より下はたっぷりうわぐすりをかけた焼き物か鼈甲のようにこってりつやつや。湯口近くは鉄分と思われる茶褐色の粒状の湯の花がいっぱい。表面にはカルシウムのかけらのようなものがたくさん浮いてキラキラしている。

休憩室兼食堂

食堂の券売機

水風呂はシングル近い10度ほどの冷たさだったが、サウナとぬるめ露天だけでじゅうぶんととのえそう。