石和温泉郷 深雪温泉

ドバドバの自家源泉完熟の湯を持つ温泉旅館

  • 所在地 山梨県笛吹市石和町市部822 TEL 055-262-4126(フリーダイヤル 0120-02-4126) FAX 055-263-7181
  • 公式サイトURI http://www.kanjukunoyu.com/miyuki/
  • 泉質 アルカリ性単純温泉
  • 設備等 男女別露天風呂、男女別内湯など、ロビーにちょっとした休憩スペースあり
            3,000円追加で貸切露天利用可
  • 立ち寄り入浴料 大人1,000円、小学生以下700円
  • 日帰り温泉受付時間 10時半~14時半(最終入館13時半。また混雑時・清掃時などは受け付けないこともある)
[2010年8月のデータ ただし入浴料・日帰り温泉受付時間等は2016年1月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★★★ 泉質★★★★☆  温度はぬるめ、泉質も特に問題なし、有料の貸切風呂も有り
  • 設備★★★★★ 雰囲気★★★☆☆

石和温泉郷 深雪温泉 体験レポート

旅館深雪温泉の玄関 旅館深雪温泉の外観
深雪温泉の玄関と外観

 石和温泉郷は100軒以上の宿泊施設を持ついわゆる大規模な歓楽地として栄えてきたが、温泉の発見は意外に新しく昭和に入ってから開湯した温泉地のひとつである。
 この辺りは水はけのよい扇状地を利用した果樹の生産でも知られており、石和温泉も葡萄畑の中から湧きだしたことで知られる。

 国道411号線から一歩入ったカルガモの泳ぐ水路沿いに、独自源泉を持つ旅館深雪温泉が建っている。
 一見すると、取り立てて今風のセンスが感じられる建物では無いのだが、玄関横の深雪温泉と墨痕鮮やかに記された大きな欅の看板と、完熟の湯と記された提灯が洒落た印象を醸し出している。

旅館深雪温泉の暖簾 旅館深雪温泉の露天風呂
深雪温泉の洒落た浴室までのアプローチと、男湯と比較して小さ目の女湯露天風呂

 建物自体は決して新しいものではないが、飾り方が巧みで浴室までのアプローチもあまり古さを感じさせない。
 ロビーから続く廊下を進むと、手前に柿の湯と名付けられた男湯が、突き当りを折れた所にももの湯と名付けられた女湯と、ぶどうの湯と名付けられた貸切風呂がある。
 柿、もも、ふどう、全ての浴室は内風呂と露天風呂の両方を備えている。
 貸切風呂のぶどうの湯も追加利用金で日帰り利用可能だ。

 深雪温泉では50.8度の一号源泉と36度の二号源泉という二本の源泉を、それぞれ完の湯・熟の湯と名付けてミックスさせている。
 嬉しいこだわりなのは、それぞれ単独の湯口を設けていることだ。
 臭いを嗅いでみると、一号源泉は茹で卵のような、二号源泉はほんのり金属の臭いがすることがわかる。

旅館深雪温泉の一号源泉 旅館深雪温泉の二号源泉
熱めの1号源泉とひんやりした2号源泉

 ガラス越しに小さな庭園をのぞむ内風呂は少し熱めに、展望は無いが緑を植えた露天風呂はぬるめに設定されていた。
 無色透明できしきしさっぱりとした肌触りの湯。
 完熟の湯という名前で呼ばれているが、むしろまだ熟し切っていない果物のような硬さを感じる。
 この硬質で品の良いお湯が、非循環、非加熱、非加水のこだわりを持って湯船にもシャワーにもざぶざぶと惜しみなく使われているさまは気持ちよく潔い。

旅館深雪温泉の内湯 旅館深雪温泉の飲泉所
窓から庭園を見る内湯浴槽と、玄関横の湯口

 山梨の人はどちらかというと硬い桃が好きだと聞く。
 実際この日、別の日帰り温泉で出会った地元の方が、やっぱり桃はしゃきしゃきとした歯触りが無いとねと言っていた。
 深雪温泉は桃狩りの後に立ち寄った温泉だが、まさにフルーティな甘さの中にもしゃきしゃきとした若い歯ごたえを感じるような印象のお湯だった。
 湯上りの膜を張ったようなすべすべ感も忘れ難い。
 ほのかに甘い味わいは、玄関横の筒から流れ落ちる源泉でも味見できる。

近隣の子連れ遊び場情報

  • 勝沼周辺の観光葡萄園でぶどう狩り
  • 笛吹川フルーツ公園(温室やカフェのある全天候型公園)
  • 富士見フィッシングセンター
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