子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★☆ 温度はぬるめ
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★☆☆☆ 脱衣所中央にベビーベッド代わりの台あり、大広間休憩室あり
子連れ家族のための温泉ポイント
とにかくレトロ。まるで昭和初期の映画の中に入り込んだみたい。番台のある喜久乃湯温泉の脱衣所で、棚の上の方にぐるりと貼ってある広告看板を見て思った。よく、こういうレトロ感がお洒落だと思ってわざわざデザインしているスポットとかあるけど、ここはそういうのじゃない。本当に昔からそのままなんだと思う。
甲府の温泉銭湯 喜久乃湯に来たのは7月の暑い時期。開店ちょっと前に着いて、入口で開店を待った。町の中にあちこち、いいお湯の温泉銭湯があるのはいいよね。入浴料も安いから地元に根付いてる。
喜久乃湯も例にもれず入浴客は全体的に地元の年配者が多い。脱衣所の看板や脱衣棚だけでなく、浴室のカランもやっぱりレトロ。シャワーもいわゆる固定式。せっけんの設置は無い。
洗い場が両サイドの壁際なので銭湯なのに浴室がとても広く思える。浴槽も床もタイル。窓の面積は広いが、すりガラスがまた古風。中央に変形そら豆型の圧注浴浴槽があり、一番奥には源泉槽がある。源泉はひやっひやに冷たいよ。ここに飲泉用のコップも備え付けてあった。
冷たいと言っても夏だし入れないほどではない。冷たすぎないプールレベルの温度。味見してみるとごくわずかに塩味。どちらかというと薄味だ。
お湯の色は無色透明。入っていると泡付きが少し。肌触りは最強にきっしきしで、ほぼ、ぎっちゅぎっちゅ言いそうなきしつき。
冷たい温泉がめちゃめちゃ苦手な私だが、この時は粘って入った。隣の浴槽が加熱掛け流しで、何故か中からジャグジー形式。ぬるめだけど冷たいお風呂の後は助かる。
このジャグジー浴槽の壁に、なんとも不思議なスペースがある。窓じゃないんだけど、ガラス戸を付けた埋め込み式の棚があり、中に植物が置いてあるの。
あんなに冷たいお風呂に入っている時間が長かったのに、湯上りはすごく温まっていた。とても喉が渇いて、意外に体の水分が搾り取られているなと思った。
甲府の温泉は源泉温度が低いことが多く、熱い湯好きな夫はあまり来たがらない。私もぬるいのはいいけど冷たいのは無理なので、そんなこんなであまり甲府の温泉に入ってこなかった。
今回は温泉仲間との旅の途中に立ち寄った。まだまだ知らない温泉が多くて面白い。