子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★☆ 温度はぬるめ、塩泉なので長湯に注意
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッド無し
子連れ家族のための温泉ポイント
とにかく玄関は開いているんだけど、呼べど叫べど誰も出てこない。電話しても誰も出ない。マジで諦めようかと何度も思ったよ。
甲府の湯村温泉には温泉組合加盟宿の宿泊者限定で、1ヶ所500円で入浴できる厄除け湯巡り手形というものがあるんだけど、なぜかタイミング悪くどこも入れなかった日があった(楽水園だけは寄れなかったのでもしかしたら入れたかもしれない)。
とくに入れそうで入れなかったのがここ。湯巡り手形が使える宿は、入口に今日は入れるか入れないか一目でわかる札が出ているんだけど、その札では「○(入れるという印)」になっているのに、先ほど書いたように呼んでも誰も出てこない。
1日目はそんなわけで夕方と夜に入口で呼んでも、夜に電話しても誰も出なかった。ずっと呼び出しコールが鳴っているのみ。ホントにやってんのか?ここ?
翌日も昼間に寄ってみたがやはり無人。完全に諦めモードで、他の立ち寄り湯を済ませて湯村温泉を離れる前に後にダメもとでもう一度電話をしたら繋がった。どんだけハードル高いの?
ホテルとはいうが、古びた小ぢんまりとした旅館のてい。浴室はいい感じにレトロなタイル張りで、黒く染まった岩と湯口の造花が印象的。めちゃめちゃ昭和っぽい。シャワーも硫黄成分のせいか黒く染まっている。
それほど大きくない浴槽に、39.5度と暑い季節には最高のぬる湯がじゃばじゃば注がれている。
入るとすぐにビロードの手触り。湯村温泉の中でも湯村ホテルに次ぐ泡の多さだ。しかもぬるいのでこのお湯の中の泡と戯れながらゆっくりと入れる。これはいい。
においは淡い硫黄臭。味は淡い塩味で、湯村温泉の中では苦みを強く感じる。
お湯は無色透明で、じっと見ているとお湯の中にたくさんの細かい泡が漂っているのがわかる。それが肌にびっしりと付いてくる。こんなにバシャバシャと入れずに、もっとそっと湯口からお湯を入れればさらに泡が増えそう。
上がるとご主人が「男湯はもう少し大きい」というので、見学だけさせてもらった。風情のありそうな露天風呂も付いていた。なかなか入るまでが難儀したお宿だが、受付に人がいれば入れてくれるらしい。お湯はとても良かった。