シャトレーゼホテル談露館

子連れ家族のための温泉ポイント

シャトレーゼホテル談露館体験レポート

甲府駅前、舞鶴城公園からも近い、まさに甲府の中心部に建つ老舗ホテル。ビジネス街でもあり、こんなところに立ち寄り入浴が可能な極上泉があるとは驚いてしまう。

ホテル談露館の外観

しかし私が立ち寄った2022年7月の時点では、まだコロナ禍が明けきらず、かつ人手不足からレストランのランチ営業が長期休止に。その後に立ち寄り入浴自体も一時休止になって、さらに2023年にはお菓子メーカーシャトレーゼの傘下に。

入口

というわけで、私が入った時はまだシャトレーゼではなかったが、タイトルには現在のホテル名を入れてある。

決して新しくも高層ビルでもないが、どこか昭和の重厚なクラシック感が漂う談露館は、最初に書いたように街中のとても便利な場所にあるが、天然温泉に入れるホテルでもある。

ロビー

ただし浴室は男女別の内湯のみ。浴室自体、そんなに広くない。だからスーパー銭湯のような設備を期待してはいけない。千円越えの入浴料は、お湯の良さ、もしくは場所代ととらえるべき。

浴室の入口ドアはなかなか無骨

脱衣所

夏だというのに浴室全体がサウナのように蒸していた。ホテルに撮影許可はいただいたが、レンズが曇ってなかなかクリアに写らない環境。

女湯

お湯はパッと見、黒っぽく見えたが、実際はほぼ透明。ただし探すと黒い湯の花が浮いているのが見つかる。

黒い湯の花の張り紙あり。なお撮影禁止だが撮影許可を頂いている。

黒い湯の花を洗面器ですくってみた

最初は張り紙に書くほど湯の花はないと思ったが、入って落ち着いて見回すと、確かにたくさん黒いものがお湯の中を漂っている。表面じゃないから少なく見えたんだ。

浴槽内の温度は43.3度で少し熱めに感じるが、ほぼ適温。すべすべとした肌触りがあり、最初どこか甘いにおいを感知したが、そのあとは植物が発酵したようなモール臭と沢水のような劣化した硫黄のにおいが少しする。

洗い場

味は淡い塩味で、美味しいゆで卵を食べているような感じ。温度以上におそろしく温まるお湯で、浴室内のミスト効果もあり、すぐにのぼせて倒れそうなほど。

湯口

入っているとお母さんを連れた女性が入ってきて、「ここは掛け流しの本当の温泉なの。ここみたいな温泉がいい温泉なのよ」と母親に向かってしきりにお湯を褒めている。わかるなぁって思いながら黙って横で聞いていた。