子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 温度は適温、泉質は特に刺激など無し
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆ ベビーベッド、ベビーバスあり
子連れ家族のための温泉ポイント
昔は富士五湖周辺にもっともっと日帰り温泉があればな!って思っていた。観光名所の規模や訪問者数に比較して、温泉が決して豊富とは言えない。そりゃまあ名水はあってもお湯はそんなに出ないかな。
山中湖近くの富士山の眺めが良い立地、ここに建つ紅富士の湯は大規模な日帰り温泉で、ツアー客なんかも立ち寄るらしい。
お湯は源泉温度26度の単純泉と、本当にもうギリギリ、首の皮一枚で繋がって天然温泉を名乗れるレベル(天然温泉は規定の成分を満たすか温度が25度以上という条件がある。単純泉という場合は、ほぼ規定の成分量を満たしていないが25度以上で湧いていると思えばよい)。
とはいえpHは10越えとかなりの高アルカリ。それだけでもお湯としての特徴ははっきりしているというもの。なお2023年7月時点の公式サイトではpH10.3をうたっているが、2022年4月に私が脱衣所の掲示された分析書で確認した時はpH10.0だった。まあどっちでもいいやね。
もともとグランドーム富士忍野のグランピングを基軸にモデルコース記事を作ることを目的として、山中湖か河口湖周辺で気軽に立ち寄れる温泉を探してここに来た。土曜日だったのでオープン前から駐車場は車でいっぱいの盛況ぶりだった。
お風呂は期待した通り、いや期待以上の眺めだった。内湯の大きな窓越しに、絵のような富士山がドーン!
ちょっとだけ残念なのは、山中湖も見えるんだけどここが湖と富士山の間なので、両方がセットでは見えないこと。富士山のみを堪能するスポットと言ってよい。
この時はコロナ禍でサウナは休止中。浴室には普通の温度の浴槽、源泉ぬる湯、圧注浴などがあった。
源泉ぬる湯は体温より温度が低く、ある意味サウナの水風呂を低温の温泉で賄っているという感じ。水風呂と称して温泉に入れるのはいいね。
お湯は無色透明で弱いすべすべ感あり。塩素臭はほとんどしないが、お湯から出るとかわくまでは少しきしむ肌触り。
露天風呂は階段を降りたところに2つ浴槽があり、それぞれ木の浴槽と岩風呂。温度も違えてある。岩風呂は入ってしまうと富士山が見えないが、木の方からは見える。とはいえ富士山の眺めそのものはガラス越しでも内湯の方がいい。
やはり「紅富士の湯」の印象は、とにかく「富士山の眺め」、これに尽きる。見せ方が上手いのか、とても富士山が大きく見えて迫力を感じる。内湯の窓ガラス越しなら額縁の絵のようだし、露天風呂の入口などから見ると直に見えるパワーが半端ない。