子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★☆ お湯は適温、滑りやすい泉質なので子連れは注意
- 設備★★★★★ 雰囲気★★☆☆☆ 浴室は鍵を掛けて貸切利用可。家族湯として使える。
子連れ家族のための温泉ポイント
俵山温泉で宿泊予約した宿は山口屋別館。
本館があっての別館なのか、それとも本館は無いのか判らなかったが、宿には温泉が無く外の共同浴場に通う外湯スタイルが今も残っている温泉街 俵山温泉に於いては、内湯(旅館が温泉浴槽を備えているという意味)有りの山口屋別館は異色で、それもあってかメインストリートからは外れた立地にある。
先ほどの土産屋こと福田泉月堂の左手をのぞくと道の先には石段の上に建つ熊野神社の社が見えるが、神社の手前を左に入る細い坂道を上るとその途中に山口屋別館がある。
ちょうど車も入れるようになっている入り口のところがゲートになっていて、そのゲートの部分の上部がまるまる部屋になっている。チェックインしてわかったが、ここが私たちの泊まる部屋だった。
母屋の方は普通の旅館というか、まあ民宿に毛の生えたような感じで、帳場の前は統一感の無いソファーや民芸品が置かれ、貼られた観光ポスターやマガジンラックからはみ出した雑誌がどことなく雑然とした印象を与える。
ただ、剣山に活けられた花や鉢植えの花は本物だ。
山口屋別館は本館の普通の客室の他に、離れが2室ある。
ひとつは五合庵という名で、離れと言うか完全に独立した一棟の民家。それも江戸期の旧家の数寄屋造り古民家を利用し、民具、錦絵など100点以上のコレクションを展示しているという貴重な部屋で、古いもの好きの私は本当はここに泊りたかったのだが、残念ながら大人二人で申し込めるプランは無かった。
もうひとつは単純に二階の離れという表現をされていたが、これがその、入り口のゲートの二階部分のことだった。
最初はびっくりしたが、中は広く二間続きで、ガラスケースに入った日本人形が何体か飾ってあったり、鴨居の上に日本画が飾ってあったり・・・早い話がやっぱり旅館と言うよりも田舎の旧家に泊りに来たような部屋だった。
高級感というのとも違って、凄いんだか凄くないんだかわからない。
でも居心地はなかなかいいと思う。
それにここも独立しているので、私たちは今回大人だけだけど、子供連れなんかにもありがたいと思う。多少どたばたしても壁の隣や床の下に別の客室は無いから。
ついでにこの宿の離れはペット可だ。
山口屋別館の浴室は大小ひとつずつある。
どちらも先客が無ければ鍵を掛けて使用できる家族風呂タイプ。
源泉は森の湯泉。森の湯泉は白猿の湯にも他の源泉とミックスされて使われているが、山口屋別館では単独で使用しているみたいだ。
寝る前にまず大きい方に入ってみた。大きいと言っても4~5人程度向け。大き目の家族風呂として贅沢感があってちょうどよいサイズ。
浴槽は四角いシンプルなもので浴槽の縁は御影石だがあとはタイル張り。窓は広いが今は夜なので何も見えない。昼間見た感じだと、見晴らしは無く、ごく狭い坪庭のようになっていた。
お湯は無色透明。
にゅるにゅるした肌触りは町の湯より弱い。温度はごく適温。
もう寝る前だからここで髪の毛もしっかり洗う。
大きい方を上がったら小さい方にも入ってみる。
二つの浴室のうち、大きい方はたぶん掛け流しだけど、小さい方は循環というか貯め湯。なんせ湯口から何も出ていなかった(町の湯の2号湯といい、俵山温泉は何も出ていない湯口が多いな・・)。
そして小さい方はマイクロバブルなんとかいう機械が突っ込んである。これは最初動いていなかったが、ためしに♪マークのスイッチを入れたら・・・
ゴゴゴと唸りながら泡らしいものが出てきた。なんだなんだ、この機械は。初めて見たよ。
湯上りはいい感じにすべすべになる。
このすべすべ感はさっき入ってきた共同浴場の町の湯よりも顕著な気がした。
俵山温泉はなかなかどうして美肌の湯かもしれない。
このすべすべを楽しみながら、ふかふかのお布団にもぐりこんじゃえ!