子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 熱めの浴槽もあるので注意
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッドあり、休憩室あり
子連れ家族のための温泉ポイント
見た目はいかにも大型のセンター系日帰り温泉だが、お湯が良いので地元の人だけでなく温泉好きにも評判が良い施設。入浴料が格安なのでコスパもいい。設備も整っている。非の打ち所がない。風情だけはいまひとつかも。これはしょうがない。
源泉は4種類で、「寒河江花咲か温泉」と「寒河江花咲か温泉2号泉」、「寒河江温泉3号泉」、「新寒河江温泉」。このうち、「寒河江花咲か温泉」の2号泉と3号泉を足して「金」の温泉として露天風呂に、「寒河江花咲か温泉」を単独で「銀」の温泉として入って右側の内湯に、「新寒河江温泉」を「銅」として入って左側の内湯に注いでいる。
つまり4本の源泉のうち、2つを混合して、残りはそれぞれ単独で、合計3つの浴槽に掛け流しで入れているわけだ。
浴室に入って最初に目についたのは温泉ではなくサウナの前のラック。家庭の組み立て式ラックみたいなものがあって、バスタオルが掛けられるようになっている。下の段はネットを取り付けて荷物が乗せられる。なんか実用的かつ手作り感があっていい。
浴室に入ったとたんに硫化水素臭を感じる。まず「銅」の新寒河江温泉の単純泉だが、モールカラーの透ける茶褐色。鉄観音みたいなにおいがする。弱いすべすべ感はメタケイ酸由来だろうか。温度は44度程度なので、意外と熱くすぐにのぼせそうに。
もう一つの内湯の温泉、「銀」の含硫黄―ナトリウム・カルシウム・塩化物泉はうっすら白濁。真っ白というほどではないが、足の先は見えない程度に濁っている。ゆで卵というよりもっと荒い硫化水素臭。浴室入ってすぐににおってきたのはこれだ。さらにお湯からは金属臭もするし味はかなりしょっぱい。ここのお湯は一気に体力を持っていかれる。
「銀」から上がると自分から立ち上る湯気が金属っぽい香りを漂わせている。
最後の露天風呂は「金」というほどの色は付いていなかった。「銅」に近いがもっと透明度が高い。湯口がさくらんぼの形でちょっと笑う。温度は熱めでにおいは土と金属が混ざったみたい。内湯の2つと比べれば弱いキシつきがあり滑りが悪い。
ゆ~チェリーは川のほとりに建っているのに露天風呂から見えないのは残念。塀が高くて外の木の梢の方しか見えない。さらに雪対策なのか、露天風呂の外側はビニールなどでほぼ覆われていた。
ともあれ3つのお風呂が全部色もにおいも違うというのはとても楽しいし、それを大人350円という入浴料で利用できるのはすごい。人気があるわけだ。