子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 滑りやすい泉質なので注意
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッドあり、家族風呂、休憩室あり
子連れ家族のための温泉ポイント
まったく温泉を期待しないで浴室に入った。その理由はというと…
脱衣所に貼られた温泉分析書におかしい点がある。泉質名は付かずメタケイ酸、メタホウ酸の項で温泉とあるが、その割に泉温が41.8度と。泉温が41.8度もあったら、どんなに成分が薄くても単純泉という泉質名が付くはずでは?
ちなみに泉温は41.8度と記載されているが、使用場所での温度も41.8度と同じ温度。泉質名のことと合わせると、泉温の欄に間違えて使用場所での温度と同じものをもう一度書いてしまったというところか。
じゃあ冷たい温泉を加温循環しているわけね、と、有りがちだけどその段階である程度諦めた。しかしさらに妙な表示を見つけた。
露天風呂は「加温なし掛け流し」とある。単純泉になれないほど低い温度で(25度以上ないと単純泉は名乗れない)、露天風呂加温なし?外は吹雪なんだが!!!?
で、フロントに聞くと「露天風呂は加温しています。水風呂は加温せず掛け流し」とのこと。ふむ。表示の一部は間違いだったとして、とりあえず単純泉になれない25度未満の源泉温度、かつ成分も薄いやつを加温循環と理解すれば、やっぱり温泉には期待できないといううもの。
やっちまったな、これは…。
いやいやいやいや、それが実はいい意味で裏切られまくり。実際に入ったら驚きの連続。やっぱりさすがは山形県。想像の上を行く。
まず浴室に入ってシャワーを浴びると、なんですか?これ、水道水の沸かしじゃない。すべすべする。すごくすべすべ。見るとやはり壁に「シャワーは源泉使用」と書いてある。なんですと!?
内湯はさらに輪をかけてぬるんぬるんする。そういえばpHは7.6で、ギリギリ弱アルカリ性だった。循環することで逆にヌルヌル度が上がっているときた。
お湯は透明だが、浴槽内が黄色っぽく染まっているので、上から見ると薄く緑がかって見えなくもない。ただし塩素消毒臭はけっこうする。循環のセンター系大型温泉だからしょうがない。
露天風呂は雪が見えていいが、いっぽう雪がガンガン降って冷たい。屋根は無いのかと上を見上げると、あるにはあるが横風で吹き込んでくるから役に立たないようだ。刺すように雪が冷たい。雪だるまになってしまう。ちなみに夫が言うには、男湯ではサウナと露天を頑張って行き来している若い男性もいたとか。
内湯の湯口は天降石、露天の湯口にはナントカ電気石が埋め込んである。パワーストーン効果があるとかなんとか。
サウナもあるがバスタオル必須。バスタオルは持ってきていないので今回はサウナは利用しない。……が、水風呂が非加熱源泉と聞くと、これはなんとかして入らねばと思う。
冷たいのを我慢して、内湯の温泉浴槽と何度か往復して、やっと入れるようになる。水風呂は、たぶん塩素剤を入れていると思われるカプセルが吐水口の下にぶらさげてあるが、特に塩素消毒臭もせず。すべすべつるりんの肌触りが顕著。循環の吸い込みもなく、実は水風呂最強かも。
一つ前に入ったいきいきランドぽんぽ館と比較すると、あそこまでヌルヌルしない分、湯上りの肌も塗るつかず、キュッとする。しかしシャワーと水風呂には驚かされたお湯だった。