子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 塩泉なので長湯に注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ ベビーベッドはないが貸切風呂あり(階段に注意)
子連れ家族のための温泉ポイント
憧れの銀山温泉。最初に雪の季節にここに行きたいと言い出したのは夫なのに、たまたま2020年6月に山形旅行をしたついでに立ち寄ってみたら、コロナのせいもあってか立ち寄り入浴全部休止、食事処大混雑でどこも入れない。並ぶのが嫌いな夫は嫌気がさしてしまったみたいで…
それでそれきり、冬に行こうよと誘っても、もう銀山はいいやと言い出す始末。
そうでなくても冬の銀山温泉はなかなか予約が取れない。誰もがあの温泉街の雪景色を見たがるからしょうがないけど。
そんなんで銀山温泉に泊まる計画は難航していた。
それでも泊まりたいと思った私は予約状況をチェックして、たまたま能登屋旅館に空きを見つけた。この時は決心しきれなかったが、ちょくちょくチェックするとポツポツキャンセル待ちが出ることに気づいた。それで、1か月を切る直前に能登屋旅館に予約をして、ばっちり雪が積もった時期に泊まってきた。
お風呂は男女別の内湯と内湯から出られる露天風呂があって、他に地下の貸切風呂がある。またこのほかに白銀の滝が見える展望露天風呂があるのだが、こちらは冬季は入れない。
お湯は鈍い緑のうす濁り湯。時間の経った弱い硫化水素臭がして、湯口からは金属臭。出しのきいた甘じょっばいわりに美味しい味がする。
肌は少し表面にするすると滑る感触がある。温度は熱めにしてあって、しっかり温まる。入った後にずっしりと疲れが出るタイプの塩化物泉系。
洞窟のような地下の貸切風呂はなかなか空かなかった。何度も札が「空き」になっていないか確認に行ってしまった。
ここは狭い階段を下りていく。貸切で使うにはかなり広い洞窟風呂。浴槽は真ん中がもりあがっていて両側に湯口があるのはなぜだろうと思ったが、湯口ごとに源泉が違うわけではないので、湯量で温度を変えるためか。
男女別の内湯や露天風呂と比較すると、洞窟風呂の方が硫化水素のにおいがはっきりしているし、湯の花も少しある。内湯・露天風呂とは少し違う感じだ。
ちなみに銀山温泉の源泉はいくつか湧出しているが、温泉街の足湯の下流でいったんタンクに集めて集中管理しているそうだ。
能登屋を含め銀山温泉の各旅館はそれを引いていて、能登屋でもタンク経由で内湯・露天にお湯を上げているが、洞窟風呂だけは直で引き込んでいるという。源泉そのものは同じでも、空気に触れさせていないため印象が異なるのではないかというご主人の話だった。
なお洞窟風呂は昔は混浴で、入り口2つ、中の浴槽は1つのひょうたん型だったのだそう。今もその名残があるかも。
能登屋旅館の部屋や食事については、ぜひたびハピの記事をご覧ください。⇒銀山温泉「能登屋旅館」宿泊記・雪の銀山温泉を訪ねて