子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★★ ちょっと熱め(沸かし過ぎ)、泉質は特に問題なし
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★☆☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
瀞の郷は旧熊野川町(現在は新宮市に合併)公営のキャンプ場だった。
瀞の郷にはにはキャンプ場、オートキャンプ場の他、バンガローが8棟ある。
2001年の夏、南紀旅行中にここのバンガローに二泊した。
瀞の郷の温泉は26度の単純泉。
例えキャンプ場に宿泊者がいようと、バンガローに宿泊者がいない限りお風呂は涌かさない。
だからキャンプ場に泊まったキャンパーたちは、普段はコインシャワーで我慢するしかない。
私たちが泊まった日、しばらくぶりに温泉が湧かされて、バンガロー宿泊の私たちだけでなくキャンプ場の宿泊者たちも嬉しそうにお風呂セットを持って温泉の建物にやってきたのが印象的だった。
温泉施設の建物は何となく日当たりが悪く湿った場所だったが、浴室は綺麗に清掃されていた。
やや熱めの透明な湯が満たされている。
特にとりたててどこがどうというお湯ではないが、キャンプ場に泊まってそこのお風呂が温泉だというだけで何となく贅沢な気分だ。
私たちが泊まった時も、少し前に大型台風が直撃して一時キャンプ場は水浸しになり、バンガローもダメージを受けて斜面の上の方にある半数は今も使えない状態になっていると管理人さんが教えてくれた。
紀伊半島と言えば台風のニュースで必ず話題になるところのひとつ。
東京では想像もつかないような暴風雨が吹き荒れるのだろう。
バンガロー宿泊者がいるときだけ入れる温泉として、なかなか入れないという意味では当時から一種の幻の湯だったわけだが、2004年の台風被害でついに施設が全面閉鎖となり、今や本当に幻の湯となってしまった。
瀞峡を見下ろす素敵なバルコニー付きの清潔で快適なバンガローだったのに、今はどうなっているんだろう。