子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★★★☆ 泉質★★★★☆ 温度は適温
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★★ 洞窟風呂の特別感、女性専用野天の開放感は素晴らしい
子連れ家族のための温泉ポイント
湯の花でできた天然記念物の洞窟風呂があるというので、そのお風呂が冬期休業から目覚める頃に宿泊予約を入れてみた。どうせなら入れる時期がいい。
小川温泉元湯の「ホテルおがわ」は秘湯の一軒宿だ。といってもこぢんまりとした施設ではなくそれなりに大きなホテル。隣には併設の不老館という建物があって、こちらは元々湯治専門の宿だったが、2017年に日帰り温泉専門にしたそうだ。
温泉としては400年の歴史を持ち、自慢はお湯とロケーション。源泉は3本で毎分540リットル。全て岩の間から染出す自噴。1本は天然洞窟風呂のすぐ上に、残る2本もその近くで湧出し、80度、70度、60度と温度の異なる3本をミックス、加水も加熱もせずに5種類のお風呂に注いでいる。
お風呂はまず男女別の大浴場。それぞれに檜桶の露天風呂が付いている。それから少し離れて男女別の露天の岩風呂。こちらは時間帯によっては貸切で利用できる。この3種類が館内にある。
残る2つはホテルから徒歩7~8分の川向こうにある。一つは女性専用の「野天風呂 蓮華の湯」で、もう一つが混浴の「天然洞窟野天風呂」。
つまりお風呂が5種類と言っても、5種類全部に入れるのは女性だけで男性は4種類になる。まあ混浴が苦手なら女性も4種類しか入れないけど(湯あみ着の貸出しあり)。
このほかに玄関脇に飲泉設備がある。
さて、天然洞窟野天風呂だが泊まった日はまだ冬季閉鎖で翌日からオープンだった(雪解けによるので年によってオープン日は異なる)。しかし既に女性専用の野天風呂 蓮華の湯はオープンしていて、特別に男性用の入浴時間が取られていた。つまりその日は蓮華の湯に男性が入れるとても珍しい日だったわけだ。
翌朝には洞窟野天風呂もオープン。取材と撮影をお願いしていた私は、一般入浴前の時間に入らせてもらえることになっていたのだが、何故か日本語ができない韓国人宿泊客の男性が先に入ってしまって、残念ながら雪解け後の一番風呂は叶わなかった。
お湯は最初するすると滑る肌触りで、最後にキュッと止まる。内湯は比較的ぬるめでじんわりと温まる。逆に隣の桶の露天は熱めだ。湯量の絞り具合を変えているらしい。
桶は元味噌樽か何かだろうか。結構、底の板がボコボコで、よく見ると浴槽や底にたくさん析出物が固まっている。
するするキュッて感じのお湯だったはずが、夜に貸切タイムの終わった岩風呂へ行ってみたら、なんだかお湯の感触が違う。やけにとろとろにゅるにゅるしている。
湯上がりの肌はコーティングされたみたいにつるつる。これがずっと続くとあの洞窟風呂の壁みたいになっていくわけだ。
ホテルおがわは宿泊し、取材させていただいたので、お部屋、食事、不老館の薬師堂などに関しては、LINEトラベルjpに寄稿した記事をご覧ください⇒富山・小川温泉元湯「ホテルおがわ」は露天風呂が天然記念物!?