子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★★★☆ 泉質★★★★☆ 温度は適温
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッドあり
子連れ家族のための温泉ポイント
東京の沿岸には黒いお湯が湧く。日本全国に黒いお湯はいくつかあるが、その中でも一番じゃないか?と思うくらい黒かったのがここ。もう漆黒としかいいようがない。
例によって旅先の温泉は機会があれば極力立ち寄る私だが、地元の温泉は意外と入っていない。なのでここ、「ゆ~シティ蒲田」も2024年まで来ていなかった。旅というスパイスがないとどうにも足が向かなかったり、近いからその気になればいつでも行けるみたいな感覚が後回しにしてきたんだと思う。
さて、大田区は都内23区でも温泉が多いエリアで、特に昔ながらの温泉銭湯が多いはずだが、「ゆ~シティー蒲田」はレトロ感とともに、今風な雰囲気も持ち合わせているところ。入浴料は銭湯料金なので安い。
内湯もあるが、温泉は露天風呂のみ。地下120mで湧いているらしい。昨今の都内の日帰り温泉が1000メートルも2000メートルも掘って古代海水系のしょっぱいお湯を汲み上げているのとは桁違いに浅い。昔ながらの温泉銭湯ならではだ。
実際にこのお湯に入ってみると、恐ろしいほど黒いことに驚かされる。上から見て黒湯とはいえ、多くはすくえば透明度のある茶褐色だったりするのに、ここのは本当にただひたすらに黒いのだ。
温度は冷鉱泉を沸かして42度ぐらい。ちょうど入りやすい快適な熱さ。
黒い中に白い細かい粉状の湯の花が見え、すべすべとした手触りが、少し時間がたつと厚みが出るほど。モール臭に加えてパンを焼いたような香ばしいにおいがする。
なお、温泉ではない内湯のラインナップは、電気風呂、ジェットバス、バイブラバスなど。電気風呂は段差がなく、正座して電極を腰のあたりに当てるという珍しい仕組み。このほか、露天風呂に打たせ湯があり、サウナは別料金。水風呂もある。
湯上りは2階の湯上りスペースYCKホールで飲食できる。そもそもここがあるから「ゆ~シティー蒲田」に来たんだった。友人と温泉&飲みを目的に。かんぱーい!