子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★★★☆ 泉質★★★★☆ 塩分が多いので長湯に注意。露天風呂はぬるめ。
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★☆☆☆ 脱衣所にベビーベッド代わりになる台あり
子連れ家族のための温泉ポイント
小奇麗な集合住宅の1階に入っている温泉銭湯。
京浜急行空港線 糀谷駅から徒歩5分。曲がり角を一回曲がるだけのシンプルな道筋だが、同じく大田区の
温泉銭湯 池上温泉からタクシーで向かうと、
運転手は自分はこの辺は道が判らないから車を降りて歩いている人に聞いた方が早いよと早々にギブアップした。
まったく住宅地の中にある温泉で、入口の上に「天然温泉」の文字が光っていなかったら近づいても判らなかったぐらいだ。
入浴料は自販機に払う。
入口は小奇麗がだが、脱衣所などの作りはやっぱり昔ながらの銭湯らしさがあって、昔のパーマネント機械みたいなお釜ドライヤーもちゃんと置いてある。
浴室に入って一番驚くのは、真正面のタイルの模様がディズニーの白雪姫がラララ~と歌いながら現れそうな、バンビの一場面のような、妙にメルヘンチックな絵になっていることだ。
そういえば休憩室の窓や電気の傘、浴室内の意匠など、どことなく昭和は昭和でも和風じゃなくて昭和高度経済成長期の洋風という懐かしさを感じるものになっている。
温泉の湯は入って左手の浴槽と、小ぢんまりとした展望のない露天風呂と、階段を昇ったところにある水風呂に張られている。
少し黄色がかった透明に近いお湯で入った時にはそれほどはっきりとこれというものは感じないが、少し入っているとじわじわと効いてくる。
軽くきしつきながらも肌にまとわりつく感触で、よく温まりすぐにじわっと発汗してくる。ほのかに甘い発酵したような臭いがあるが、露天風呂ではわずかに消毒の臭いが勝る。
実はここは水風呂が真骨頂という話だ。
しかし私はどうしても冷たいのがダメで、この時も手だけぽちゃんと入れて退散してしまった。
水風呂がお好きな方はぜひ。
沸かした温泉よりも冷たいままの温泉の方が良さが引き立っているそうだ。
湯上りは脱衣所の「ヘアカラー(毛染め)はキケンなのでご遠慮ください」的な張り紙にクスッと笑ってしまう。
「迷惑」じゃなくて「キケン」と来たか。確かにアレルギーがある人には危険だけれども。
池上温泉と幸の湯をはしごした夜は、もう自分の手がするんするんとしっとりしながらもツルツルになっていて、密かに東京の温泉の際立つ効果に舌を巻く。