子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★★★★ 泉質★★★★☆ お湯はぬるめ、泉質も問題なし
- 設備★☆☆☆☆ 雰囲気★★☆☆☆ 脱衣所は狭く赤ちゃん向けの設備は特にない
子連れ家族のための温泉ポイント
青い外壁が昔は綺麗でお洒落だったのかもしれない。小さな漁港の一角に建つ洞輪沢(ぼらわざわ)温泉、そこが温泉だと知らない人には絶対に何の建物なのか判らないだろう。
伊豆諸島の離島、八丈島には足湯きらめきを含め7ヵ所の温泉施設がある。そのうち4ヶ所は八丈町営で有料(安いけど)残りは無料で開放されている。中でも洞輪沢温泉は、その渋い佇まいとざばざば非加水源泉掛け流しなところがマニア受け。もちろん近くにサーフィンスポットの汐間海岸や海水浴場の洞輪沢海岸、ダイビングスポットなどがあるから、海で遊んだ帰りに寄る人も多い。石けんやシャンプーは使えなくてもシャワーで塩水を落としてあったまって帰れるのはありがたい。しかも無料ときた。
ここは昭和58年度の自治宝くじ助成施設で 末吉の自治会が管理運営している。
脱衣所は狭いが簡易とはいえ鍵付きのロッカーがあるのがいい。面白いのは数取器(カウンター)があることで、常時管理人がいるわけではないので入浴者の人数把握のために設置してある。入ったら一回、回すこと。ちなみに私は朝一番に来たので数字はゼロが並んでいた。
浴室は意外と広く、シンプルな長方形の浴槽も10人ぐらい入れそう。壁側中央にパイプの湯口があって、お湯の中、表面近くにボコボコとガスと一緒に源泉が注入されている。男湯は湯口が二ヶ所にあったというが、女湯は写真の通り一ヶ所。
お湯はすりガラスのようにごくごく淡い濁りがあるが、ほぼ無色透明。緑がかった強塩泉ぞろいの八丈島の温泉の中で、唯一あまり塩っぽさが無く、傷が沁みないのは助かった。
肌触りはカルシウムのきしきし感が強い。ほの甘い味と甘いにおい。ぬるめ適温で、浴槽の縁からざばざばと掛け流されているのが小気味よい。床は成分でお湯が流れるところを中心に黒っぽく染まっている。
上がった後、温度が低い分最初は少し涼しかったが、さっぱり感があり、後から体の中からぽかぽかとしてきた。
洞輪沢漁港の先にも海沿いに道が続いていたので少し走ってみたが、すぐに行き止まりになり、汐間半島先端の小岩戸ヶ鼻と飛沫を上げる荒波が行く手を塞いでいた。