子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★☆☆ 泉質★★★★☆
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
徳島県の88個所めぐりでラストとした4番札所から近くて場所がいいからというだけの理由で選んだ日帰り温泉。意外にも硫黄系。ただし泉質名に硫黄泉と入れるほどの成分はなく、硫黄成分の量で天然温泉を名乗れる規定泉。pHは8.9となかなかの高アルカリ。
行ってから気づいたが、ここの源泉名、どこかで見覚えがあると思ったら、前回の高知県中心のの88箇所めぐりの時と、今回の徳島県中心の時と、2回とも立ち寄った「道の駅いたの」にあった足湯だ。
あの道の駅の温泉はここから運んでいたのか。
さて、「やすらぎの郷」の施設は町営らしく、いかにも公共のセンター系日帰り温泉といった雰囲気。それもあってか入浴料が500円(立ち寄った2023年12月当時の価格、これをまとめている2025年5月時点では600円に値上げ)と、四国では破格の安さ。
安いこともあって、とても地元に評判がよく人気がある。源泉温度は低く、加熱に燃料代もかかるだろうに、これだけ設備が充実しているのは素晴らしい。
この日は駐車場も館内もぎっしり…と思ったら、冬至の日だったので露天風呂がゆず湯になっていた。みんなのお目当てはこれか。
内湯は広いが、とにかく湯気がミストになっていて周りが良く見えないほど。浴槽は左側の大きいものがジェットバスと気泡浴の間のような作りのものと気泡浴があり、右の小さい浴槽が温泉風呂。この温泉のお風呂はかなり熱く感じた。加熱なんだからもう少しぬるくてもいいかも。塩素消毒集がするとともに少しつるつるする感じがある。源泉そのものは硫化水素臭がするらしいが、さすがに浴槽ではにおわない。
露天風呂は前述のとおりゆず湯だったが、半端ない量のゆずを使っている。さすがは柑橘類がやたらと民家の庭に植わっている徳島県だ。洗濯ネットに大小のゆずが15~30個も入っているものが、惜しみなく10袋も浮いている。
子どもなんか大喜びだ。みんなゆずのネットを抱きかかえてはしゃいでいる。
さすがにゆず湯はゆずの香りが強く、塩素消毒集は打ち消されている。露天風呂にはほかに打たせ湯もあった。
浴室は日によって男女交代のようで、ミストサウナとドライサウナのどちらかが付いていて、この時は女湯がドライサウナだった。サウナは本格的でなかなか熱い。水風呂は18度設定らしいがもっと冷たく感じた。
「やすらぎの郷」に到着したときは雨だったのに、上がって外に出たらいつの間にか空は晴れていた。こんなにすっきり晴れ上がるとは思わなかった。