日光和の代温泉 やしおの湯

日光宇都宮道路から近い公共の日帰り温泉

  • 所在地 〒321-1447 日光市清滝和の代町1726-4 TEL 0288-53-6611 FAX 0288-53-6622
  • 泉質 アルカリ性単純温泉
  • 設備等 男女別内湯、男女別露天風呂、サウナ、大広間休憩室、食堂
  • 営業時間 午前10:00~午後9:00(受付は8:30まで)
  • 休館日 木曜日(国民の祝日に当たる場合はその翌日)、年末年始
  • 入浴料 一般 510円、65歳以上 340円、小学生 250円、乳幼児 無料、なお日光市民には割引あり
[2005年2月のデータ ただし入浴料・日帰り温泉営業時間等は2016年1月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★★★  泉質 ★★★☆☆  お湯は特に露天風呂がぬるめ
  • 設備★★★☆☆  雰囲気★★★★☆ 濁り湯で底が見えないので子連れは注意

日光和の代温泉 やしおの湯 体験レポート

日光和の代温泉やしおの湯、外観

 東照宮、二荒山神社、輪王寺・・・平成11年12月、日光の社寺は日本で10番目の世界遺産として登録された。
 しかしそれ以前から日光という場所は、関東では最も外人受けする観光地の一つかもしれない。というのは欧州を思わせる自然景観と、チャイニーズテイストの入ったエキゾティックな寺社が多くの観光客を惹きつけてやまないからだ。

 8世紀末に勝道上人が開山した日光は、はじめ二荒山(男体山)を中心とする山岳信仰で栄えた。
 17世紀に入り、江戸幕府を開いた徳川家康が江戸の鬼門を守護するためこの地に祀られることになる。これが三猿や眠り猫の彫刻で知られる東照宮だ。
 小学生時代を関東地方で過ごした人にとっては、日光といえば修学旅行と懐かしく思い出す人も多いだろう。かくいう私も、子供心にも絢爛な彩色を施された建築物は強く印象に残っていた。

 日光観光の後に立ち寄れる気軽な日帰り温泉が、日光和の代温泉やしおの湯だ。
 市営温泉で日光宇都宮道路清滝ICから近いので便利。小綺麗な施設で休憩室や食事処も揃っている。

 日光の温泉というと、とかく白濁した硫黄泉を想像しがちだが、それは日光湯元から引き湯している光徳温泉、中禅寺温泉止まり。日光和の代温泉は無色透明でアルカリ性単純泉になる。
 2月の連休最終日に訪ねたが、もう大混雑だった。

 カランは沢山あったので、なんとか髪を洗うことができた。
 内湯と露天風呂とそれから裸で涼むためか中庭のようなものがある。
 内湯は長方形の大きめの浴槽と、ジャグジーの丸い浴槽とあった。
 長方形の浴槽の端に、掛け湯用の浅い槽があって、そこからお湯が浴槽の方に流れ込んでいる。
 もしかして源泉かな? と思ったが、見事にカルキ臭い。
 カルキの臭いと他に、墨のような臭いが少しする他は、肌触りも何も感じ取れなかった。

 透明でごく僅かに細かい白い湯の花らしきものがある。
 後で聞いたところでは、男湯のお湯は少しアルカリ泉らしいぬるぬる感もあったという。

やしおの湯の露天風呂から見える景色はだいたいこんな感じ

 子供たちに「露天風呂に行ってみる?」と言って誘ってみた。
 露天風呂に出て、想像していたよりずっと眺めがよいことに驚いた。
 囲いはあるが、高いところに山が見えているのであまり気にならない。
 既に数人が入浴している岩風呂で、遠慮がちに入らせてもらった。

 露天風呂のお湯は内湯にも増してカルキ臭い。残念だ。
 でも出てみると驚くほど温まっていることに気づいた。
 あれほど外気が寒かったのに、まるで寒さを感じない。アルカリ性単純泉と言うけれど、塩化物泉のつく日光湯元温泉よりよっぽど温まる。
 こんな無個性の品行方正になるまでいじらなくても、本来は良いお湯なんだろうなと思った。

 さて、前述の通り、日光には外国人観光客がとても多い。現に日光和の代温泉やしおの湯にも何組か外人さんがいた。
 休憩室では、幼稚園児ぐらいの金髪の兄弟が仲良さそうにふざけあっているのがほほえましかった。
 果たして外人さんには日本の温泉はどんな風に映っているのかな。