子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★☆☆ 泉質 ★★★☆☆ お湯は熱め、少し酸性の刺激有り、濁り湯で深さがわからないので注意
- 設備★★★★★ 雰囲気★★☆☆☆ 女湯内湯にベビーバスあり
子連れ家族のための温泉ポイント
塩原温泉の奥塩原新湯エリアには4軒の旅館と3軒の共同浴場がある。
一番最後にやってきたのがこの湯荘 白樺。
他の3軒に比べるとちょっとお財布に優しそうな外観で親しみやすい。
入ると右側に帳場。今日はお祭りなので左側に臨時受付みたいなところがあっておばあちゃんが座っている。それから宿のお子さんかな、ソファーの所に寝転がっている。
浴室は3階と言われるが、増改築した風で迷いそう。
確か混浴の露天風呂があるんだっけ。あと、今朝、共同浴場の中の湯で聞いた効き目抜群の温泉泥ってどのお風呂にあるんだろう?
階段の上にはシロクマの剥製みたいなのが置いてあった。
とりあえず進むと正面に浴室の入口が見えてきた。
何だか旅館の建物の中だけど、飾り気のない金属のドアが共同浴場の湯小屋の入口みたい。
湯荘 白樺の浴室は入った時、何かびっくりした。においだろうか、雰囲気だろうか。入った瞬間にびびっと感じるものがある。
脱衣所はあんまり広くない。浴室もそんなに広くない。で、年季が入っている。
浴槽は真ん中に一つで、左右に洗い場がついている。
そして入ってぎょっとしたのは、奥の洗い場にいた人が顔から全身、泥パック状態になっていたからだ。
ああ、これが中の湯で千葉から来た人が教えてくれた温泉泥か。
壁に貼ってある説明を読むと、あったまったら「湯どろ」を体に塗り、3~4分放置、それから洗い流して再度入浴しろと。
まず入るんだな、と、掛け湯して入浴。
灰色の濁り湯で、結構濁っている。透明度が低い。
温度はちょっと熱め。私は平気だけど、躊躇する人もいるかも。
それから洗い場の方に行き、さっきの人が使っていた例の泥はどれだろうと見回すと・・・
隅に漬物用みたいなプラスチックのバケツがあった。
ぱかっと開けると、4分目ぐらいまで泥、というか、砂浜の砂の細かいのを水に溶かしたようなものが入っていた。
柄杓とかコップは見当たらなかったので、しばし悩んだが直接手を突っ込んだ。
水っぽい手触り。あまり粘性の無いさらさらとした泥だ。それを全身にぬったくってみる。泥パックだ。
思ったよりざらざらする。ほら、スパ銭のサウナにある塩を塗っているような感触。塗った後はざりざりと軽くこすってみたり。
バケツのそばには砂時計があったけど、それに気づくのが遅かったので適当に3分ぐらい待った。
そして泥をシャワーで洗い流し・・・感触は海水浴の後に砂を流しているような感じ・・・で、もう一度入浴。
うおおおおおぉぉぉ~
これは衝撃的。ものっすごいつるんつるん。これまで体験したことが無いくらい。
一皮むけたみたいだよ。これは体験する価値がある。
湯口にコップの備え付け有り。
先客の一人がさっきゆーっくり飲んでいた。
私も飲んでみる。
ほほー、(不味めの)レモンティーみたいな味と酸味。酸っぱいけど、酸っぱすぎないところがいい。
ただし、猛烈に熱い。ゆっくりじゃないと飲めないはずだ。
あとにおいを嗅ぐと、まずコップから立ち上る硫化水素の感じにくらっと来て、あと酸っぱい火薬臭。ただ、浴室に入った時も思ったけど、よそと何か違うにおい。なんだろう。
本当は泊ってゆっくり入りたいお湯かも。
ただ、浴室の壁の貼紙は多すぎてうるさい感じ。
ちなみに夫は入る前に泥の話をしておいたのに、泥がどこにあるのかわからなかったと言って湯どろ体験をしなかったらしい。
それって魅力半減だよ。もったいないよ。
2022年5月に再訪、今度は宿泊したので画像を追加。ご主人は親切。お部屋はシンプル。食事は素朴で、お湯を楽しむなら全然問題なし。ただし、ちょっと枕と布団は薄すぎた。もし次回、車で来て泊まるなら枕は持参したい。