子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質 ★★☆☆☆ 滑りやすい泉質なので注意
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★☆☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
スピリチュアル系の温泉は国内にもいろいろあると思うが、ここほどぶっ飛んでいるところはそうあるまい。ピラミッドの前に立ちふさがるスフィンクスの姿に、思わず「マジか…」と立ちすくむ、ここは栃木県のピラミッド元氣温泉。
さすが栃木!こんなところにも東武ワールドスクウェアが!ちっがーうっ!そうじゃない。
ピラミッド型の建物にピラミッドパワーが宿ると言うのは、ムー世代ならうんうんとうなずくところ。受付は無人で、あちこち自動音声の案内。
途中の通路は自称美術館?水晶や陶器の得体のしれないものがいろいろ展示してある廊下を通って浴室へ向かう。あまりにも外観と館内がキョーレツだったので、むしろ浴室が普通に見える(そんなわけない)。
外はエジプトなのに、風呂はアジア???
まず露天風呂に出てみた。木の浴槽と洞窟風呂だったところがあるが、洞窟はお湯が入っていない。
そして木の浴槽のお湯が半端なく滑る。もうね、これまで入った様々なぬるぬる泉質温泉のどこより滑る。まったく身動きが取れない。油を引いた階段にでもいると思ってほしい。浴槽の内側が滑りすぎて、少し体制を変えるだけでも縁につかまって腕の力だけで動くしかない。怖すぎる。なんじゃこりゃ。
お湯は透明感のある薄い褐色のモールカラーで、細かいアワ付きがあり、茶色の湯の花だかなんだかが舞い上がる。モール臭がするがにおい自体は強くない。
内湯は浴槽が三つに仕切られていて、左からぬる湯、適温、あつ湯。そしてあつ湯の隣にミストサウナ。
ミストサウナのところに「温泉のミネラルが充満した呼吸器官等の養生室です。窓を開けると健康妨害になります」と書いてある。健康妨害!? そこまで言うか。
ミストサウナの中は足湯になっていて、座っていると頭上のスプリンクラーからミストが降り注ぐ。足湯はぬるい。
「針打湯」というシャワー(?)もあって、面白がって試してみる。
内湯はあつ湯側に湯口があって、露天風呂ほどはぬるつかない。湯口の近くはけっこうアワも多い。本当に悪い温泉どころか、温泉だけ見れば極上もの。しかし施設は人を選ぶ。また清潔感を気にする人には勧められない。
男湯には同性を好む方が集まると聞いたこともあるが、少なくとも女湯にはそんな話はない。女湯は普通で、常連のおばちゃんたちがいい温泉だと通う。
そんな常連さんに聞いた話では、ご主人は90代で留守のことが多い。2階に有料のピラミッドパワールームがあるが、そこで1時間寝るとみんなすっきりと目覚めると。そういうおばちゃんも自分は70代だと笑うが、とても70代には見えない若々しさ。もしかしてこれがピラミッドパワーというものか!?