子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質 ★★★★☆ 温度は一部ぬるめ、塩泉なので長湯に注意
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★★☆ 内湯にベビーベッドあり
子連れ家族のための温泉ポイント
前々からずっと入りたいと思っていたが、気が付いたら日帰り入浴を止めてしまってなかなか機会が訪れなかった。泊まりとなるといつでもというわけにはいかない。それで機会を狙っていた。
やっと叶ったのは2023年8月。本当は泊まれば同じ塩原温泉郷の「彩つむぎ」のお風呂にも入れるらしいんだが、この時はなんで入らなかったのかな。休館していたんだろうか。またいずれ泊まりに行く必要があるのかも。
さて、「明賀屋本館」のお風呂と言えば、88段の階段を降りたところにある鹿股川沿いの露天風呂が有名。混浴だが、女性専用もあるということで、まずはそちらへ行ってみた。
階段はどこまで下りるのだろうと心配になる段数。これは…湯上がりに上るのが辛そうだ。
しかも階段のあたりの建物の古さ。廃墟美のようなものを感じる。これはこれで面白い。
さすがにいきなり混浴には行かれなかったので、まずは女性専用露天風呂に入る。四角いぬるめの浴槽が二つ。綺麗な金と緑の入り混じった金属の色。
そして川が近い。渓流に手が届きそう。これは素晴らしい焦がれていた絶景露天風呂。
湯口のお湯は金属臭で甘じゅわ味に塩分強め。においは湯口を離れるとごく弱いゆで卵臭を感じる。
女性用露天風呂から混浴露天風呂に通じるドアもある。宿の人は男性がいるかドアを開けてみれば良いと言っていた。いなければ、後は階段を下りてくる足音にだけ気を付けていればいいと。木造の階段はそれなりに大きな音を立てるので、誰か降りて来ればわかるのだそうだ。まあ確かに。
結局私たちの後に女性用露天風呂に来た人がご夫婦の奥さんだったので、旦那さんが上がる時に今から無人になると教えてくれて、それでようやく私も混浴に移動できた。当然男性がいないときに入りたかったから。
女性用も素晴らしい絶景だと思ったが、混浴と比較するとやはり小ぢんまりとしている。混浴の方はお風呂の数も多いが、さらに川の眺めが良い。ほんとロケーションは最高!
川に面して四角い浴槽が2つ、さらに奥に洞窟のような浴槽が1つ。後方の高いところにもう一つ浴槽があり、おおむね女湯より濁りが強く、少し熱め。後方のお風呂の高い位置に湯口があり、そこが一番金属臭も強い。ここだけ自家源泉の単純泉で、他の浴槽は塩化物泉なのかもしれない。
一方、内湯は階段を延々と降りる必要はない。女湯は大小の浴槽があり、大は川に面した露天風呂と同じ金茶と緑、小は薄墨色。桶に汲んでみるとほとんど黒く見えないが。
なので、大が塩化物泉の刈子の湯、小が自家源泉単純泉の明賀屋源泉①かと思ったが、フロントで聞くと両方混ざっているから両方濁り湯だし、両方塩分が入っていると。ホントなの?別々に入れているのが特徴じゃないの?この辺はよくわからず。
一応色の他にも肌触りも少し違った。小の方がすべすべする。大はしっとりして、キシつくよりは滑る程度の滑り。
最後に貸切風呂を紹介する。露天へ行く階段の途中に入口があり、最初はどこだかなかなか見つけられなかった。45分1000円。
鍵を使って開ける。借りたのは奥の方の寿の湯。それほど大きくはないが展望は良い。
貸切風呂の温度は47度弱と高めで、浴槽に対してお湯の投入量が多め。そのせいか、湯口だけでなくお湯の表面からもぷんぷん金属臭がする。鮮度も良さそう。
湯上がりは肌が塩分でちりちりする。少しべたつきつつも全身つるんとコーティングされたみたいになる。やはり来てよかったと思う温泉だった。