足利鹿島園温泉

ゴルフ打ちっ放し練習場の日帰り温泉という変わり種

  • 所在地 栃木県足利市大沼田町2149 TEL 0284-91-1111
  • 公式サイトURI http://www.kashimaen.com/
  • 泉質 単純温泉(弱アルカリ性低張性温泉)
  • 設備等 男女別内湯、男女別展望風呂、大広間休憩室、個室有料休憩室、レストラン、ダンスホール、ゴルフ練習場、宿泊施設
  • 営業時間 午前9時半~午後11時
  • 入浴料
     ・平日 女性500円、男性500円、子供(1歳~小学生以下)200円
     ・土日祝日 女性600円、男性600円、子供200円
     ・夜間割引料金(午後9~11時) 300円
  • 定休日 無休
[2005年6月のデータ ただし入浴料・営業時間は2015年7月のデータ]

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  • 湯温 ★★★★★  泉質  ★★★★★  お湯は適温、泉質は特に刺激などは無し
  • 設備 ★★★★☆  雰囲気 星無し     大広間休憩室有り、大浴場と展望風呂が離れていて不便

足利鹿島園温泉 体験レポート

足利鹿島園温泉のゲート

 室町時代から知られる日本最古の総合大学こと、足利学校のある栃木県足利市は、渡良瀬川流域の町だ。
 足利鹿島園温泉は足利市の中でも佐野市寄りの大沼田町にある。それほど入り組んだ場所にあるわけではないのだが、妙に道が判りにくい。
 それでも主要な道と主要な曲がり角には、センスの良さよりも目立つことを意識したカラーリングの看板が立っている。
 最後の曲がり角の駐車場には、それこそ「ここ」としか言いようのない巨大な看板が空高くそびえていて、ようやく着いたのかと思ったら、それはただの標識で、実際の施設はまだ奥にあった。
 山の麓の打ちっ放しゴルフ練習場。
 これが足利鹿島園温泉だった。

足利鹿島園温泉の入り口

 何だかちょっと入るのがためらわれるような入り口だ。
 寂れているような、すさんでいるような、今は昼間だけど夜にはネオンが光ることになっている「天然温泉 鹿島園 入口」の文字が泣かせる。
 何だろう、健康ランド・・・とも違うし、パチンコ屋・・・に通じるようなところもある。
 温泉施設の正面にイベントホール(ダンスホール)とかあるし、今まで回ってきた温泉とひと味もふた味も違う。
 がらは悪いが料金は安い。
 土日は大人500円、平日なら男性400円、女性350円だ(男女に料金差があるのも初めてだ)(訪問当時の入浴料)。
 受付で入浴料を払うと、子供たちには駄菓子を一つずつくれた。

 館内も年季が入っている。
 妙なつくりで、受付のある1階は他に大広間休憩室などあって、お風呂は何故か地下と2階の両方。
 地下1階には男女別の大浴場があり、2階には展望風呂があるという。いったん服を着て移動しなくてはならないらしい。
 先に地下に降りてしまうともう2階には行かないような気がして、先に2階に上がってみることにした。

 階段を上がると、いったん外に出るようになっている。
 屋上のスペースという感じ。
 左手にまず男湯があり、その先に女湯。
 絶対最初から浴室にするつもりでデザインしたとは思えない、教室のような部屋。
 そこに子供用プールのような妙なお風呂がぽかっとあり、仕切の壁もなく脱衣所。
 窓の外にはどんな景色が見えるのかと思えば、これがまたゴルフ練習場。
 まあ打ちっ放し練習場の施設に温泉があるのだから無理ないが、展望風呂と言われても、あまりこの展望では面白くないような気もする。
 この展望風呂はシャンプー、石鹸などの使用は禁止となっていて、お湯は掛け流しに見えるがえらくカルキ臭い。

足利鹿島園温泉の展望風呂

 今度は地下に降りてみた。
 やはり地下ということで窓が無い分圧迫感を感じる。
 何故か脱衣所の隣にも男女別の休憩室などがあって不思議な作りだ。
 お風呂はジェットバス、サウナ、水風呂などそろっている。

 鹿島園温泉のお湯は弱アルカリ性単純泉だが、強いきしつきと湯上がりにべたべたする感じがあり、土類的な印象が強い。非常によく温まる。
 ただカルキの臭いがきつくてプールみたいに感じるのが残念だ。

 足利鹿島園温泉は館内のあちこちに大きく「掛け流し」だとか「源泉流しっぱなし」だとか書いているが、成分分析表の下にだけ取って付けたように「加熱・循環・塩素投入」をしていることとその理由について書いてあった。
 別に循環・塩素投入を行っても良いが、それで「掛け流し」とか「源泉流しっぱなし」とか言うのはどうだろう。
 ちょっとこういうところに、施設と利用者との温度差が見えるような気がする。
 最近は湯船から溢れていれば「掛け流し」と呼ぶのが正しいと思いこんでいる施設が多いようだ。
 元々は循環か非循環かを区別するために生まれた言葉のはずが、提供する側に都合がよいように言葉だけが一人歩きしているような気がする。

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