子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★☆☆ 泉質★★★★★ 檜風呂は熱い、岩風呂はぬるめ
- 設備----- 雰囲気★★★★★ 登山必須の温泉なので赤ちゃんとは来られない
子連れ家族のための温泉ポイント
歩かないと行かれない登山道の先にある三斗小屋温泉。登山初心者だったので友人に連れて行ってもらったが、途中は強風で飛ばされそうだったり、落石注意の看板に恐怖したり、体力の限界を見ながらなんとか到着した。
一応ちゃんとした引率がいれば、小学校高学年でも歩ける道だというが、自分はそれ以下の体力なんだなと改めて思ったほど。でも翌日は荷物を友人のみりたびさんに持ってもらったが、なんとか那須岳山頂にも上ったし、この年は白馬鑓だの赤湯(新潟の)だのにも登った。頑張ったよ、自分。
さて、三斗小屋温泉には「大黒屋」と「煙草屋旅館」の2軒の宿がある。この時泊まったのは「大黒屋」の方。日帰り入浴は受け付けていないから、ここの温泉に入るためには泊まらなくてはならない。
どちらの宿も自家源泉で単純泉だが、煙草屋旅館は弱酸性で、大黒屋は中性。そして大黒屋の浴室は檜風呂と岩風呂の2つがあり、どちらも中性の単純泉だが源泉は別。
そしてこの2つは男女入れ替え制なのだが、約1時間ずつ男女が入れ替えになるとという忙しなさ。うっかりギリギリに入ろうものなら、数分で入れ替え時間になってしまうので、計画的に入った方がいい。
まず岩風呂から入った。こちらの方が小さ目。源泉温度も41.8度と低めで、これを非加温かけ流しで使っているので、このときの浴槽温度は41度弱。
お湯の色は無色透明で、湯の花もあまりない。においも薄いが何故かまったりと癒される。歩いて登ってきたからだろうか。そして析出物はいがいと尖っている。トゲトゲしていて背中に刺さると痛い。
檜風呂の方は二面が窓で浴室全体が板張りで、いい感じにノスタルジックでとても絵になる浴室だ。お宿の方でも基本的にはこちらの浴室推しらしい。
浴槽の奥の方に2つ湯口があり、1つは熱く、1つはぬるい。浴槽は2つに仕切られていて、湯口のある方からスリットを通って湯口の無い方にお湯が入るようになっている。湯口側の温度は47度とかなり熱め、湯口の無い方でも44度とそれなりに熱い。
色は少し緑がかって見えるが透明。白い粒状の小さな湯の花が多い。表面には少し油膜も見える。においはほとんどないが、少しだけ硫化水素臭があるかも。味はあまりしないが、舌にざらつくようなテクスチャー。
とにかく熱めなので入りっぱなしではいられない。すぐに温まるが、この温度なら当然。
しかし、ここのお風呂の温泉よりも、むしろ館内の水(硫黄が入っているので飲用に適さないとある)や、建物の正面当たりの方が、よほど硫黄臭がする。
到着日は晴れていたので、夕日が見たいと言うと新館の方が見えるだろうとこの日は使っていない新館に案内してくれた。でも結局新館からは夕日がすぐに山に沈んでしまい、その後檜のお風呂に移動して湯船から暮れていく空を見ていた。
また、夜には満天の星空を眺めてわいわいおしゃべりしたのも楽しい思い出。