子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 内湯はぬるめ
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★★
子連れ家族のための温泉ポイント
登山電車で露天風呂に行くというユニークな温泉旅館。老舗宿でありながら、海外からのお客さんの評価がとても高いという。リピーターも多い。早い時期から女性一人泊にも対応してきた。先見の明のあるご主人が支えている。
もともとはここは別館で、本館は1キロほど離れた現在は小学校がある場所にあったという。伊東は温暖な土地だが、陽気館の敷地に入るとさらに南国感が増す。
さてお風呂は内湯と露天風呂があって、その露天風呂が凄い。最初に書いたが敷地内の登山電車に乗って上る。
取材時の2022年2月当時はまだ露天風呂は混浴だったと思うが、これをまとめている2023年1月現在では時間で男女を切り替えるように変わっている。
当時はバスタオル巻き禁止、湯あみ着着用可能だったが、今は湯あみ着も無しかもしれない。男女別なら特に必要ないだろうし。
お湯は無色透明。少し金属臭がして、ところによっては茶色い粒状の湯の花が沢山漂っている。味は苦い。少し塩味もあるがとにかく苦い。肌触りはすべすべ。
しかし特筆すべきはやはり景観。高台から伊東の街を見下ろし、水平線まで見える。お殿様になったような極上の露天風呂。
内湯はというと別源泉。伊東の温泉は深いところから塩化物泉が、浅いところから単純泉が湧出するという。露天風呂は53.9度の塩化物泉で、内湯は38.8度の単純泉だ。
この時は時間がなく露天風呂にしか入れなかったが、内湯も見学だけさせてもらった。しかしお湯は単純泉というには塩味があり、手を入れると39度弱とは思えないほど温かい。
聞くと、冬はぬるすぎるので湯口から露天風呂と同じの塩化物泉を足しているのだそうだ。温かい時期は浴槽内から注入する単純泉のみになるそう。この単純泉もとても癒されるとファンが多いそうだ。機会があれば単独の時期に入ってみたい。
ちなみに上の露天風呂の排湯は、そのまま滝状に流れ落ちて、ロビーからガラス越しに見える庭園の景色の一つになっている。