子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★☆☆ 泉質★★★★★ 泉質に刺激はなく、湯も熱くない。浴槽も浅め。
- 設備★☆☆☆☆ 雰囲気★★★★☆ 脱衣所は吹きさらしだが、広く清潔なのでバスタオルを敷けば赤ちゃんでも
子連れ家族のための温泉ポイント
伊豆半島の東伊豆町は、伊東市の南に位置する。海岸には熱川、稲取などのリゾート地が並び、大川温泉 磯の湯、北川温泉 黒根岩風呂、熱川温泉 高磯の湯と、三つの著名な海岸沿い公衆浴場が点在する。
9月の伊豆旅行では、この中でも最も浴槽からの景色が良いという北川温泉 黒根岩風呂に入ってみようと考えていたが、ここは朝6:30から9:30、夕16:00から23時(金~日及び祝日は13:00~)と、限られた時間しか入浴することができない。朝、ミカン狩りをしてから向かったため、残念ながら入ることはできなかった。
代わりに向かったのが、熱川温泉 高磯の湯だ。
また、大川温泉 磯の湯の方は、目の前のビーチで海水浴する人からあまりに丸見えであるため、女湯には囲いができてあまり海が見えなくなってしまったというので、もうひとつの高磯の湯を選んだ。
熱川の海岸沿いは椰子の並木があり、南国ムードを醸し出している。波も高めでサーファーにも人気があるそうだ。温泉の熱を利用してバナナを育てワニを飼育している熱川バナナワニ園が有名で、確かに地熱でワニが育つのが判るほど町のあちらこちらの噴泉塔から湯煙が上がっている。
高磯の湯は'94年にオープンした公営の露天風呂で、濁川沿いのお湯かけ弁財天の噴泉塔から99.5度の湯を引いている。
海との間にさえぎるものは何もなく、開放感が楽しめる。
国道135号線を熱川温泉方面に曲がり、温泉街の中を抜けるようにして、海岸へ向かう。
お手洗いが併設された料金所で、入浴料を払い、海沿いへ階段を下りると、まず目に付くのは、水を抜かれた青いプールの底。
夏場はファミリーなどで賑わうのだろうが、季節外れの9月はひっそりしている。
プールの脇を通って、露天風呂の入り口へ。
手前が女湯で、奥が男湯。高い塀で全て区切られていて、陸側からは露天風呂はまったくのぞけないようになっている。
木のドアを開けると、いきなり露天風呂と脱衣所がある。脱衣所は屋根はあるものの、お風呂に面した部分は壁の無い吹きさらしの状態で、夏以外は海風でかなり寒く感じるかもしれない。
ロッカーも脱衣かごも何もない、四角に仕切られた棚だけで、もちろん赤ちゃんや子供への配慮は何もない。ただスペースが広く清潔で、板張りの床は一部張り替えたばかりで綺麗なので、床にバスタオルを敷けば、赤ちゃんを寝かせて脱がせることは十分に可能だ。
露天風呂の作りは、女湯は海側の端に湯口があるが、男湯は中央の岩から湯が出る仕組みらしい。
誠に残念ながら、湯船につかった状態では海はよく見えない。浴槽から鉄の柵のあるところまで距離がありすぎるのだ。柵まで歩み寄れば、右の画像のように、岩に砕け散る波もよく見える。
湯は無色透明で、ごくわずかに細かい白っぽい湯の花。肌触りはきしきし感あり。味はごくごく薄い、雑味の無いシンプルな塩味。臭いは、これまたごく薄い灯油臭に海の臭いが混じった感じ。
湯上りは非常につるつるする。美肌系だ。
このときは湯の設定温度はぬるめだったが、源泉温度は高いので、場合によっては熱い日もあるのかもしれない。